もっと大きな密約とは、ルーズベルト大統領によるスターリンへの千島列島ほかの割譲の密約である。ヤルタ協定を密約とは解せない、という人もいようが、アメリカ政府は法的有効性を否定している。日露の領土交渉は法に基ずくことになっている。だから、外務省のすべき事は、ヤルタ協定が有効か否かとその理由をロシア政府に尋ねることが第一歩だ。じつに単純である。
岡田克也についての最近のブログ記事
岡田外相が提唱した密約の検証。立派な結果が得られたらしい。新聞によっては、1,2,3,4面と社会面も使っている。私はこういう現象を軽蔑する。奈良出身のK氏、単なる利口馬鹿だ。読売の編集手帳で当時の日本首脳の苦衷を想起させていたが賛成する。当時は米国自体が核攻撃を受けかねない状況下だった(特にキューバ危機時)。新聞は鬼畜米英が鬼畜・密約に代わっただけ。ひどい編集ぶりで、紙面の荒廃は留まるところをしらずだ。
谷垣さんの初日は、やや小事にこだわり、大所高所からこの国の運営を論ずる気配が少なかった。翌日の舛添氏は意識的にその点をカバーしようとしたと思うが、国家予算の大きな部分を占める厚労省予算の現実を知るものとしてより厳しい質問もあったか。しかし谷垣氏の60点にたいして75点だ。やはり白眉は石破氏の質問だ。昔はこのクラスの代議士が30人ぐらいいて、芦田・吉田論争などの高度な議論をしたのだろう。石破氏の鋭い質問に鳩山総理はおたおたし、岡田外相がようやく石破のわずかに甘い側面を利してダックキングに持ち込んで虎口を脱した。
続きを読む: 自民党の国会質問について
福島大臣が、沖縄海兵隊のグアム移転を主張している。野暮を承知でいうが、日本の政治家がいえるのは、国外へということであって、行き先まで指定するのは越権だ。協議したいと先方様がいえばアドバイスできようが。この海兵師団の駐留地は、つきつめると合衆国大統領が決定する。勿論、それがアメリカ以外ならその国の了承を必要とする。こういうセンシチブな問題は筋をとおす事が最低限必要だ。話を転じて、鳩山さんだが、抑止力としてある数の海兵隊は必要と発言した。岡田外相と同意見だが、岡田さんがいうのも興味深いが友愛の海をめざす鳩山総理が語るのは解せない。この人を理解する努力は徒労だろうから本稿ではよす。彼は決断力を来年は示すらしいが、中味が悪ければ決断しないほうが良いのは当然だろう。中味で最良なのは「辞任」。これが国民のいまやコンセンサスだろう。ともかく大変な方が総理でおられる。就任前からダメと思っていたが予想をはるかに超えるダメぶりである。
日米関係がぎくしゃくしている。ツーカーの関係がいいともいいきれないのが国家間の関係だ。といってむやみに関係を悪化させるのは特に日米関係ではまずい。原因は鳩山首相の態度にもある。日米関係が全てだ、と愚劣なまともな政治家ならけっして吐かない言葉を明言しているのだ。なにをされても容認すると理解されかねないこの言葉は政治家として禁句だ。しかも沖縄の基地に関しては実にしぶとい。TRUST ME などとこれまた常軌を逸した表現をしていながら、その後しれっと相手をじらしているのだから。ま、反米的な態度がスタイリシッシュだと思い込んでいるのかもしれない。
続きを読む: 日本のモサデクか、鳩山首相
ここ数十年にわたってあからさまな対米不協和音は政府レベルでは感じられなかった。しいて言うとニクソン時代の繊維交渉のののしりあいがあったが今回は事が安全保障問題であるからもっと深刻である。岡田外相になってから日本国民は、ゲーツ国防長官の率直な不満表明を聞いて、米国のいらだちが相当である事を知った。しかしゲーツ氏の不満をそのまま受け入れることはできない。彼が日本のなにに怒っているのか。政権が代わったなら、交渉しなおしを望むことは米国でもありうることだろう。岡田氏は外相就任以来精力的に現地を視察し、彼の思う国益の実現に邁進してきたと思う。一部のマスコミは米国の不興のみをおもんばかっているが、ここは岡田外交を支援するべきだ。外国軍の基地は20年で全廃などの目標を提示してもいい。ただし、歴史教科書にかんする妄想は支持できない。
日米関係のきしみをどう見るか。岡田外相に外交の巧緻さを求めるのは性格的にも無理だろう。北沢防相は基礎学力に問題がありそうだ。それを束ねる鳩山首相は国際政治のリアリズムにおそろしく無頓着。それでも米国報道による中国より問題児になった、という類のコメントは願い下げというのが一般の日本人の受け取りかただ。私もそう思うが、1点だけ米国の危惧に賛成したい。前原大臣の北方領土不法占拠発言に対するロシア側報道ではじめて鳩山首相が日露平和条約の交渉をしていると知った日本人が大半だ。これは仮免か免許とりたてでランボルギーニに乗って国際ハイウェーを吹っ飛ばすのと同じだ。自分の資産管理会社を運営するときの方が慎重ではないのか。祖父のやりかけた事をという気持ちは捨てて欲しい。戦前は滝川教授を弾圧し、戦後は自由主義者は通らない。日ソ交渉も日本の国益を傷つけたとみるべきだ。祖父の実像の半面も直視すべきだ。ともかく外交交渉は慎重にして欲しい。
就任早々激務を果たしお疲れとおもいます。ただ外交は言葉のゲームでもあります。発言の仕方に一工夫あってもよいとおもいます。最近の「米国の心配は杞憂だ」発言もそうです。語源からいえば、杞の国(古代中国)の人が天が墜ちてくるのではと心配したことを揶揄したのですから相当心配している人を馬鹿にしています。小さなことですが、悪意の解説者はどこにでもいます。できれば、「われわれも誤解されないよう、説明の努力を続ける」ぐらいの表現はいかがでしょう。
過去原稿:岡田外相に苦言
過去原稿:岡田外相に苦言
産経新聞9月26日の5面で鳩山組閣あの時実は、という記事がある。その記事中、岡田氏が長島昭久氏に関して、当選3回はまだ副大臣じゃないでしょう、と語ったという。その当選何回生というのはもうやめにすべきだ。田中角栄が学歴コンプレックスの対応のために強調したともいわれるが愚劣きわまりない。十何回代議士をしてもダメな人がいるし、3年代議士をして1期でも副大臣が十分できる人(これが当たり前だ)もいよう。ともかく当選何回生という愚劣な発想は新しい永田町には不要だ。岡田さんはこころしていただきたい。
ブログ村
プロフィール
為替情報
お気に入りリンク
邱永漢(きゅう えいかん)のブログ池田信夫blog
米流時評
高橋和夫の国際政治ブログ
太田述正のブログ
原田武夫のブログ
岡崎研究所
天木直人のブログ
本質
YukikazeのBlog
ジャパン・ハンドラーズ
最近のコメント