石油・エネルギー問題についての最近のブログ記事

なんとも不可解なタンカー事故で、一つの可能性としては、ジェット戦闘機の衝撃波攻撃がある。亜音速から急激に速度を上げて衝撃波をつくり、対象物に当てる訳だが、船腹にこれほどのへこみをつくれるのか専門家の意見を聞きたい。背景はなにか。
サミットの起源は、実質は石油輸入国機構だった。ランブイエでの会談の内容は オペックへの対抗手段だった。いま必要なのは鉄鉱石を もつ資源国への対抗だ。 値上げはまさに仁義なき値上げで、とくにブラジルは豪快だ。1年で倍、しかも 追加の値上げ含みだ。
日本の産業を衰退すれこそ強化できなかった役所が経産省である。そこに一点の疑いもない。今回の石油精製の規制も例外ではない、と私は危惧する。週刊ダイヤモンド6月26日号に新規制の概略が解説されている。重質油の精製を強化するのは間違っていないが、重質油の精製を日本のこれからの重点産業ととらえて拡大育成し改質した精製油を世界に輸出しようという積極さがまるでない。
優れた石油知識の概説書である。一例をあげるとオイルシェールからの生産例 を中国・撫順やコロラドでの例を引いて語っている稀な本だ。目の配り方が広 く、日本の読者の関心を網羅している。優れた石油概説書は、集英社新書の 『石油の呪縛』があったが、併読すると必要最小限の知識は装備できる。これにパンローリング社の本を加えてもいい。岩間氏のイラン原油生産の近未来の予想は極めて厳しいが、そこまで欧米の技術導入が重要か疑問をもつ。

世界がわかる石油戦略 (ちくま新書)
岩間 敏
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あまりにも多くのプラスチック製品と廃棄物が身近にあり、いつまで続くと思い勝ちだが、石油は有限である。プラスチック廃棄物は徹底的に再利用しなければならない。最低でも発電に、できうれば船舶などののガス化燃料に、もしくはPETのように再度の製品化である。ここで問題になるのが、塩化ビニールなどの塩化プラスチックだ。廃棄物処理の鬼門である。しかしその優れた耐久性を無視するのは非現実的である。ここで工夫が必要だ。私は塩化製品は蛍光物質の添加を法制化すべきと思う。
東京新聞4月14日8面の記事タイトルである。アサヒビールと九州沖縄農業研究センターがサトウキビの新品種を利用して砂糖の生産量を維持しつつ大量のエチルアルコール(従来の約5倍)を製造できる新技術を開発した、とのことだ。これは新聞の1面を大きくかざってもいい報道だ。ブラジルにも広がったなら世界のエネルギー事情にも影響を与えるだろう。朗報といっていい。
先日、ブラジルの資源会社は鉄鉱石2倍値上げで日本の製鉄会社と契約した。そこでささやかれているのが、例のオリンピック招致の際の石原都知事発言だ。決まったものだから祝福するのが大人の常識ではないか。祝賀ムードに水を差されて喜ぶ者はいまい。
経済産業省は、原発の稼働率について年90%を打ち出したが、別に当コラムのせいではあるまいが正しい方向だ。現状の年3ヶ月の休止期間になにをやっているのか?他国が90%の稼働率で支障がないのだからぼけっと、そしてチンタラ機器を眺めているのだろうか。勿論安全確保は至上命題だが、現行の休止期間を徐々に少なくしていく具体的な政策が早急に必要だ。『新原子炉お節介学入門』柴田俊一京大元教授の本を読んでいるが、日本の核利用のひ弱さは明白だ。教授は、明白ではないが、引退した原子炉の解体には反対のようだ。そのまま保存が最善だろう。なにか商機を見つけよう(会社でも人生でも)という解体論者の邪心が垣間見えるのだ。
米国は、金融業と兵器産業、農業、鉱業に特化した観がある。その金融業がこけて、農業もエチルアルコールがセルロースで出来るようになると、かなりの打撃を受けるだろう。この際、石炭を主原料にし、豊富で安価な電力を必要とする人造石油産業を徹底的に国家の根幹の産業として育成すべきだ。石油を国内で自給し、輸出まで出来るようにしたら様変わりした国になる。技術はすでに確立していて南アフリカなどで盛業中である。日本も米国の足らざる所を指摘し、協力してはどうか。
アラブ首長国連邦の一国で30年ほど前に、住民からいちゃもんを付けられた人がいる。翻訳すると「お前の国には御木本って奴がいて、おらっち海にもぐって真珠を採って、かつかつ生きてきたのに真珠の値が暴落して大変な迷惑だったよう」。世の中には予想を超える物事の連鎖がある。いま行われている石油生成菌の研究は、世界の仕組みを一変させるインパクトがある。藻類か動物、植物プランクトンを食べて繁殖する石油生成菌は細胞内に油分を貯めこむ。この菌類の大規模な増殖が産業レベルに達したら、その影響は、空中窒素の固定化以来の人類的な大変事となる。1日60億ドルに近い原油取引を直撃するからだ。実は人類の最大の難問は、かつて窒素資源の不足だった。空中には無限の気体窒素があるが、固体では、根粒菌か落雷そしてチリーに偏在するチリー硝石にたよる他なかった。そのチリー硝石が石コロ以下の存在になったのだ。詳しくは「毒ガス開発の父ハーバー』朝日選書をお読みいただきたい。
近未来の日本を経済的に破産に追い込む要素は医療費とエネルギー価格の暴騰だ。原油は尽きる前に、プランクトンの養殖と微生物による石油転換が予想より早く実用化するだろう。その前に米国の膨大なオイルシェール資源が活用されアメリカの復権がなされるケースもありうる。医療費については、アメリカ・ユタ州のケースが参考にされるようになる。コーヒー、タバコ、アルコールなど不摂生なことが教義で制限され、医療行為も神の御手に多くがまかされる。まちがってもいわゆるスパゲッティ医療は行われない。
石油産業の憂色が濃い。売り上げは右肩下がりはしょうがないとしても、いつまた原油価格がバレル100ドルをこすかもしれない。そうなればさらなる売り上げの低下はまぬがれない。しかし、日本の重質油の精製技術は世界でピカ一のはずだ。そのアドバンテージを極限まで活用できるような状況をつくりだす努力をしているだろうか。これは米国企業の話だが、銅価格の低下を食い止めようとして、アフリカ・ザンビアの重要な橋を破壊しようとして起訴された事件があった。これは極端かもしれないが、その状況を自己のために作り変えようとする熱意はすごい。似たケースだが、昨年か、ある出版社から、サウジの世界最大のガワール油田の生産の窮状のみをテーマとした本が邦訳・出版された。これは原油価格を暴騰させようとする勢力の努力の一環として日本にも工作の手を伸ばしたと私は推理している。勿論日本の出版社に悪意はない。日本の石油業界も自己の限られた、ほとんど打つ手がない状況と考えがちだろうがそこから回生の一手はないか熟慮すべきだろう。
ピークオイルに関してかなりの本をよんだ。もっとも油の匂いのする本はPanRolling社刊『石油の消える日』K.S.Deffeys著だった。なにせ親の代から原油掘削に携わる人で本人は石油地質学者でプリンストン大名誉教授だ。石油の生成についてもわかりやすい記述がある。膨大な生物の遺骸の集積が酸化されずに地下の適度な地温の層に数千万年閉じ込められ下、上の層が特殊な滲出を防ぐ物質でできていればという何ともむずかしい条件でのみできあがる。

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