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日本の近未来を暗示する衝撃の第2弾、が帯のあおりだ。今回は、民営化された巨大奨学金会社・サリーメイのゆがんだ現状、崩壊する社会保障、医・薬・保複合体の猛威、刑務所産業の豪華4本立てである。多少著者と表記が異なる。貧困本といえば、「女工哀史」や性格は異なるが「職工事情」いまどきの「蟹工船」があるが、読んでいて自分もいつ、というスリリングさがあって一気によめる。父が蔵書していた、茶色のクロス装丁の改造文庫をおもいだす。もう神保町の古書店でもみかけないが。発売から1月で3刷りだから結構な売れ行きである。内容もおもしろい。
周密な調査、取材で鳴るジャーナリストが鳩山ファミリーを解剖した書。安政3年、岡山・美作勝山藩の江戸虎の門の藩邸で生まれた鳩山和夫。父は藩の江戸留守居役、東京支社長兼外務大臣である。抜群の頭脳と穏やかで謙抑な人格で法曹の品格向上、早大の運営にあたる。松代藩士の多賀努の娘・春子との理想的結婚で一郎、秀夫のこれまた秀才兄弟が誕生、秀夫は旧制一高開闢以来の成績というから、すごい家系である。一郎の代となって、問題は文部大臣時代の滝川事件の対処だが、筆者はあまり批判のボルテージを上げない。猪木正道氏など現役の京大生だったから辛辣なのだが。戦後の日ソ交渉も禍根を残した面もあろう。威一郎の代では、安子さんのゴッドマザーの記述がひかるが、脱税問題の切り込みはやや物足りない。第1章で近年の政治の流れを再確認するのもよいだろう。なにせ銀行と同じで政党もおぼえきれない。なお71ページの林謙治は林譲治か?

鳩山一族 誰も書かなかったその内幕
伊藤 博敏
彩図社
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平凡社の倉庫には、おもしろい品物がいっぱい眠っている。そう私はにらんでいるがどうだろう。この本は平凡社のカラー本シリーズの150冊目の本らしい。平凡社だけでなく、文春の樋口進カメラマン(だったでしょう)の貴重な写真と文、その中には、文壇3問題酒呑みの一人である石川淳の写真もある。ちなみに他の2人は、河上徹太郎と小林秀雄。それだけでなく数々の文豪、映画監督、漫画家などのなじみの店と酒、酒肴と自宅での好みの品が再現されているから、こんな楽しい本はざらにはない。

作家の酒 (コロナ・ブックス)

平凡社
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カバーイラストにひかれて手に取った.。疳癖そうな武士の顔である。幕末の政治家・小栗忠順の半生記だ。前半の訪米や貨幣の話はやや既視感があるが、「武力には武力で」の章は、狡猾で粗暴なロシア人の対馬占拠事件を扱い、この章だけでも本代の値打ちはある。このロシア艦はポサドニック号、艦長はビリレフ。悪辣な行動は、熟読に値する。ただ、徳川慶喜に対する著者の筆誅ぶりはどんなものか。卑怯な点は多々あったのだろうが、先が見えるせいもあって、それが幕末の流血を最小限にしたのではないか。主人公の小栗が、領地の上州・権田の近く烏川の川原で斬られたのは42歳のときであったという。


覚悟の人  小栗上野介忠順伝 (角川文庫)
佐藤 雅美
角川書店(角川グループパブリッシング)
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以前から愛読していた松山氏が新著を出された。今年80歳になられる元朝日新 聞の大記者である。社会部の門田勲と現主筆の船橋氏を足して2で割った感じで あろうか。温厚で国を憂える常識満点の愛国者。私も大嫌いなアマコスト米大使 と海部首相のエピソードがおもしろい。宮沢首相には、もうすこし厳しい評価が しかるべき、と思う。特に天皇訪中が成功とは同意できない。というふうに鳩山 一郎から由紀夫までの各首相の感想と北米派遣記者として見た歴代の米大統領の 思い出と松山流政治家のつくり方が主な内容だ。

鳩山から鳩山へ 歴史に学び、未来を診る
松山 幸雄
朝日新聞出版
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アラブ首長国連邦の一国で30年ほど前に、住民からいちゃもんを付けられた人がいる。翻訳すると「お前の国には御木本って奴がいて、おらっち海にもぐって真珠を採って、かつかつ生きてきたのに真珠の値が暴落して大変な迷惑だったよう」。世の中には予想を超える物事の連鎖がある。いま行われている石油生成菌の研究は、世界の仕組みを一変させるインパクトがある。藻類か動物、植物プランクトンを食べて繁殖する石油生成菌は細胞内に油分を貯めこむ。この菌類の大規模な増殖が産業レベルに達したら、その影響は、空中窒素の固定化以来の人類的な大変事となる。1日60億ドルに近い原油取引を直撃するからだ。実は人類の最大の難問は、かつて窒素資源の不足だった。空中には無限の気体窒素があるが、固体では、根粒菌か落雷そしてチリーに偏在するチリー硝石にたよる他なかった。そのチリー硝石が石コロ以下の存在になったのだ。詳しくは「毒ガス開発の父ハーバー』朝日選書をお読みいただきたい。
著者は東京外大karakuri.jpgを出てテレビ番組制作会社を経て作家の48歳。解説の村上春樹氏も書いているが独特のユーモアのあるルポルタージュ。沖縄米軍基地、諫早湾干拓地、若狭湾原発銀座などに入り住民の声を聞きまくるのだが、なんとも狸とムジナが本音と欲の混じった話を繰り広げる。この作品のユーモラスな味がどこから湧き出てくるのか判然としない所も魅力のひとつ。先鋭的なナショナリズムの対象になりがちな沖縄の基地問題もここまで住民の本音があかされると皆で困った、困ったなー、なのである。ま、結論をだしがちな新聞報道・解説の対極にある手法であり、作者の資質である。末尾の村上氏の解説は元の単行本からの再録だがこの本の魅力の秀逸な分析である。著者、元本の草思社、そして新潮の関係者に敬意。
緑の革命を起こした不屈の農学者、という副題をもつ本。1970年のノーベル平和賞を受賞したノルウェー系アメリカ人の主に小麦の品種改良での功績を語る。北欧系の多いのはミネソタ州だがボーローグはアイオワ州の田舎に育った。人類のインフルエンザと小麦の黒さび病は手ごわいところが似た疾病だが、彼は収穫が多く、病気に強い小麦をつくりだした。その過程で重要だったのは日本の農林10号だったようだ。3年まえ高齢をおして東京農大と筑波大で講演したのでご存知の方も多かろう。この本を訳出したのはいい着眼だと思う。小さなことだが250ページにノーマンの性別を疑わせる誤植がある。

レオン ヘッサー
悠書館
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世界銀行の副総裁を務めた日本女性の貴重な体験がつまった本である。パキスタンやインド、バングラデシュ、スリランカ、ブータンなどの指導者との感動的なエピソードがいっぱいに紹介されている。雑誌「選択」連載時から注目していたがようやく一書となった。 ぜひ若いひとに読んでもらいたい本である。本年もっとも重要な本の一冊にあたるのは自明のことだ。ただ後書きがながすぎる。いいたいことはわかるがどうにかならないのか。普通の読者には耐えがたい。とは言えそれ以外は再読、三読に価するすばらしい本だ。

国をつくるという仕事
西水 美恵子
英治出版
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shiojii.jpg塩爺の自伝である。発刊元の藤原書店となにかのご縁での刊行である。たしか書店の社長は新評論から独立されたと記憶する。塩爺も88歳、ガンの大手術を2回ほどなされたようだが、お元気だ。温和な性格とおもいきやご自分は瞬間湯沸器と自覚しているとの事。提言編で高級公務員の定年延長を提唱。私も拙稿で提言していたので意を強くした。年金の基礎年金は月6万円くらいで中途半端の指摘もされている。これは解説すると、むかし商店主などが引退すると、息子が後を継ぎ、たまに店番と孫の世話をするなら小遣銭ていどの金額でいい、との発想からだ。ところが息子は会社員になる世の中になった訳だ。生活保護との比較でもこれではまずい。新知識として、慶応の送球部にいたとのことだが、これがハンドボールのこと。また学徒出陣即入営と誤解していたが1月ほどの猶予があったとのこと。ただ北海道の人からみたら広尾線など生活に重要だった線路を廃線にして関空を偏愛するとんでもない狸親爺ということになろう。勿論正直に廃線のことを書くのが素晴らしい点でもある。この本の白眉は、サミットでジスカールヂスタンに慫慂されて戦前の体験をかたり各国首脳から深い尊敬をあつめた福田赳夫の記述である。塩爺ファン必読の本。

『ある凡人の告白』著 塩川正十郎

 

priusu.insaito.gifのサムネール画像

日本の自動車産業の現時点での強靭さが活字から脈打って来る本。ハイブリッドから電池まで幅広い取材に好感がもてる。情報量は多い。ただメカ好きと人間好きの中間のスタンスでの記述だから、セミプロからみるとものたらないだろう。いま格好のテーマだからメカ編と人間ドラマ編の2冊の続刊を希望する。メカとしてトヨタ方式よりホンダ方式に点が辛いが疑問がやや残る。1000円でこの情報量なら活字メディアも生き残れる。

『プリウスVSインサイト』著: 井元 康一郎

 

商品の説明
内容紹介
プリウスとインサイトの開発ヒストリー紹介
不況下で大ヒットしたトヨタ・プリウスとホンダ・インサイトの開発秘話を社長、副社長、責任者らへの連続インタビューにより紹介。

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金大中氏が九段のホテルから拉致された時、自衛隊OBの調査会社の関連が報道された。三井警察庁長官の事前警告を無視して強行された犯行にもし協力していたとすればけしからぬ事だ。実は著者の松本氏がその会社の社長だ。陸軍大学校出身だけに半端な記述・内容ではない。この本で興味深いのは、自衛隊草創期の情報部門の内部で、インド独立工作のF機関長だった藤原岩市氏と著者の確執だ。その他戦後の国会内のスパイ・調査活動も唖然とさせられる告白だ。嘘はないとみた。どこかで佐藤優氏と松本氏の対談を企画しないものか。なお意外なことだが、金大中事件については、車谷長吉氏がサイドストリーを書いている。

『自衛隊「影の部隊」情報戦秘録』 著 松本重夫


kousyouzyutu.jpgなんとも中味の濃い本である。佐藤氏のメディアの種類による書き分けは「世界」からアサヒ芸能まで至芸といっていい。まずこの本の驚きは、いかに異能とはいえ国家の枢要な外交交渉に著者が参画したか、という一点だ。小渕、森,橋龍。いずれも真面目に日露交渉に取り組んでいる。森さんは国民的人気がとうとう生まれなかったが、対ロシア外交には見るべきものがあると当時から感じていたが、そのとおりだ。この本では森が得をしているし、それに値する側面を有していた。マスコミの論調にながされやすい我々である。反対に損しているのが孫崎国際情報局長。肌合いがあわないのだろう。小さいことだが、外務省雀の現在の関心事は受刑中の松尾元室長の釈放だ。激震は走るまいが、マスコミの注視は続く。彼の大井競馬の持ち馬のうち、アケミボタンは愛人、ハーバートボーイは上司にちなむ。当時外務省から同大の教官になった該当者は1名だけである。
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「今日できること」からはじまる生き方、という副題をもつ。28歳で出版社を起こした長崎県生まれの女性が筆者だ。今の時代に最も読む必要がある本といってもいい。質実だが、限りある人生の愉しみを味わいつくすイギリス人の生活がここにある。お金は使うためにある。だから遺産はゼロでもいい.家で始めるおもしろビジネス、皆がささえる老人介護、異性との年齢関係なしの交遊での幸せ、土壌つくりから始める美味な野菜の栽培、そして生涯現役のススメ、全てが今の日本人のお手本だ。幸せになりたければ必読。


解説の高田万由子(葉加瀬太郎氏の妻)の文章もいい。ただ私としては移民うけいれウェルカムだけは疑問に感じた。集英社文庫。定価税込み630円。

『イギリス人の格』 著 井形慶子

14年前の本である。池袋西口公園での古書祭りで購入。800円だが遅疑なく買った。都倉俊一氏の父ということより赤軍派のロッド空港乱射のときのイスラエル大使だったからだ。あの時の謝罪は、おそらく斎藤博駐米大使の故事を参考にしたと推察していたが、むしろ奥さんのアドバイスがあったという。被害者のプエルトリコ人の見送りで奥さんがいった際に、駐イスラエルの米国大使と公使が彼女の左右にいてがっちりと守ってくれたという佳話が記されている。
meisaku.jpg著者である佐伯一麦氏は電気工などをしながら小説修行を続けた人。仙台文学館での同名の連続講座を本にした。太宰治、北条民雄、木山捷平・小山清、洲之内徹、小沼丹、山川方夫、吉村昭、萩原葉子、森内敏雄、島田雅彦、干刈あがた、の12氏の芥川賞落選事情を解説している。太宰は苦労しらずの苦労みたさ、北条は重すぎ、木山は飄々とした人柄を漠然と記憶している。洲之内は絵画的な文章表現に特徴があった。朝日の天声人語も時折、ブリューゲルの名画を日本語の文章にしたといっても決して褒めすぎでない美しさがある。ともに素養のある人であろう。選者の評価で面白いのは森内の「幼き者は驢馬に乗って」の芥川賞ならぬ文学界新人賞での安岡章太郎の選評だ。安岡氏の稟質がここにも顕われている。面白い発想の本なので文学好きの方にお薦めしたい。

『芥川賞を取らなかった名作たち』
suzuki.jpg軽自動車のトップメーカー・スズキの鈴木修社長の自叙伝。自動車の経営者の本といえば、GMのスローンの本や名古屋大学出版会からでている豊田喜一郎の事跡を表した本がある。後者は全国の学校図書館に常備されていい。鈴木氏のこの本は肩肘はらない楽しくてためになる本だ。さらにこの本の価値は、スズキのインドとハンガリーでの大成功までの経緯を語っている点にもある。スペインからの撤退も示唆する点が多い。第一三共、王子製紙などの経営者も熟読してほしかった。アメリカでの法務実務の重要性の記述も参考になる。トヨタも大気汚染関連の言いがかりに苦慮していたことが思い出させられる。ただ、自動車のコストダウンの努力に比し、本書の1700円はどんなものか。推薦には十分な内容だがぜひ2冊めにはご配慮いただきたい。それと愛妻のことも記述して欲しい。

『俺は、中小企業のおやじ』


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拙稿『Ohne Freude  ヒラリーとのサイン』でも書いたが、日本の外相等は外国との文書に実に気軽にサインするようだ。先祖が不平等条約でどれだけ苦労したかの知識はなくなったのか。そういえば、小泉純一郎氏もピョンヤンでまずサインしました。孫崎享氏の新著『日米同盟の正体』でもとんでもないサインの話がある。あれほどもめにもめた安保条約は1年ごとの自動延長となっているが(いつでも、双方とも1年後に解消可能)、2005年10月29日に日本の外相・防衛庁長官と米国の国務長官・国防長官がサインした文書「日米同盟 未来のための変革と再編」で変身したという。国会審議など記憶にない。こんな事でいいのか。航空自衛隊総体の司令部がこともあろうに外国軍基地である横田基地内に移るのだから常人から見れば、この世のことともおもえないことも小泉時代にはおおありなのだろう。著者孫崎氏は外務省の出身。国際情報局長の後防衛大学教授の経歴をもつ。外務省には、91年ごろまで日本の国益を第一に考える真っ当な空気があったが、その後、巧妙で執拗な米国の間接的な人事介入で米国におもねる気風が一般的になったようだ。「影響力の代理人」は日本の各界にいる。孫崎氏もその毒牙にかかったのか。私などあまり米国大使館の工作が小泉時代うまくいきすぎて、シャー時代の駐イラン米大使館とおなじユーフォリアに浸っていると警告しているのだが、はたして効くものか。日米関係への著者の懸念は本書147ページに要約されているが、第8章の核武装に関する見解も参考になる。講談社現代新書 本体価格760円

日米同盟の正体・迷走する安全保障 (講談社現代新書) (新書)孫崎 享 (著)
芳賀 綏氏の『威風堂々の指導者たち―昭和人物史に学ぶ本』を読んだが、おもしろい。吉田茂,石橋湛山、西尾末広、芦田均,河上丈太郎の評伝なのだが、ほぼ同時代のひとの生き様が5人5様に描かれている。その中でも芦田均の記述が有益だ。戦後60余年続いた吉田路線に当初から「普通の国路線」を志向した芦田が国会で吉田に論戦を挑んだ「吉・芦論争」は国会討議の模範にたる緊迫した知的質疑応答だったという。必ずしも吉田の真意ではない、米国依存路線の破綻が露にsyowa.jpgのサムネール画像なってきた現在、芦田の再評価が急務だと思う。その意味でも必読の本だ。芦田、塩爺、後藤田正晴ともに大庄屋の家柄なのが興味深い。今日的には、芦田が苦しんだ検察の無謀なでっち上げ的起訴事件の事がある。小沢氏より遥かにクリーンだった芦田氏だから単純な比較は不可能だが、何かを感じさせる。検察審査会は検察の無起訴案件を審査するが、起訴案件を審査する機関が民主主義に必要な時期にきているのかもしれない。清流出版刊、本体1800円。

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
近代政治家に学ぶ"真の指導者"とは...昭和史の人物ドラマを活写。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
芳賀 綏
昭和3(1928)年生まれ(北九州市出身)。昭和28年東京大学文学部卒業。東洋大・藤女子大・法政大助教授、東京工業大・静岡県立大教授(その間、旧西独ルール大客員教授・NHK部外解説委員)を経て、東京工業大学名誉教授。NHK「視点・論点」「ラジオ深夜便」などに出演、産経新聞「正論」欄メンバーのほか活字・電波メディアで評論活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

威風堂々の指導者たち―昭和人物史に学ぶ (単行本)
oota.jpgのサムネール画像のサムネール画像書店で『実名告発 防衛省』を手にとって、これだという直感が湧いた。著者は防衛省の元キャリア、仙台防衛施設局長の時勇退といえば、ご記憶の方も多かろう。守屋事件でも話題になった人物である。属国日本の現状への痛憤を記した本だが、実に具体的で隷属状況が集中的に現れる軍事面を官僚として支えてきた経歴を活かしきった著作である。私も、株式会社金曜日から出た本を紹介するとはつゆ思わなかった。長州藩が瀬戸内に「都」をおかなかったのは幕府に気兼ねしたからだが、今は外国の基地が60年以上も、のさばっている。岩国である。サンフランシスコの上空ではけっして出せない轟音をふりまいているのはなぜだ。われわれ日本人が許しているのだ。グアム移転で7000億円払うなら全体が撤退するのにいくら必要なのか。小泉氏の底なしの売国ぶりには驚嘆を通り越す。ビル・トッテン氏が、米大使館のお偉いさんが、日本は我々のおもいどおりになるとあざ笑っていたと友人からの話を週刊朝日に紹介していたが、当たり前だ。そんなユーフォリアは、シャー時代の駐イラン米国大使館を彷彿させる。ここは米大使館も知ってほしい。どなたかシェイファーさんに教えてください。以上紹介と自らの感想をのべた。

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