書評の最近のブログ記事

いまミニ・ブームの千島列島の占守島の防衛戦を詳述した本である。作者はわかい頃に女性週刊誌のアンカー(文章をまとめる役)をした方らしいが、筆に荒れた所はまったくない。ソ連軍は徒河戦には慣れているが、海が介在するとどうも不慣れのようだ。

朝日ジャーナルの終刊は下村満子さんが編集長だった。ご本人は自分の名前を音読みするネタで笑いをとるおおぶりの人柄であるらしい。その終刊号の近くの号で昭和天皇のなくなったときインド政府が3日間の国喪に服したとの短報が載っていた。
イランを対象とする徹底的な経済制裁法がオバマ政権により制定されたが、本書で紹介された1941年を中心とする対日経済制裁に比べれば手ぬるいといえるのではないか。

過去参考原稿:日米開戦・驚天動地の新説

日本経済を殲滅せよ
日本経済を殲滅せよ
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エドワード ミラー
新潮社
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後藤新平の孫である鶴見氏関連の本は多い。最近も数冊でた。この本の特徴は一つのイシューで彼がコメントした経年的変化を記録していることだ。といって本質的変化は感じられないが後年の研究者には便利だろう。この本で私にとって最も興味深い点を紹介する。

言い残しておくこと
言い残しておくこと
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鶴見俊輔
作品社
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かなりむかし北海道の大手衣料品おろしの副社長格の人と会った。雑談でその180センチを超える方は昭和20年樺太の部隊から、なぜか北海道の北部に移され、訓練らしきものをしているうちに終戦を迎えそのまま復員したが不思議でたまらない、とおっしゃった。わたしは即座に「この戦争は駄目なので有能な若者を温存した」のですよと申しあげた。北部軍司令官・樋口季一郎の口頭の命令でしょう、とか体格のよい青年ばかりで四街道の野戦重砲隊にいくのではという冗談があったのでは、とは言いすぎなので控えた。前置きが長くなったが、本書は終戦時の樺太・千島以西・北海道地域の陸軍の司令官だった樋口季一郎中将の伝記である。

指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎 (文春新書)
早坂 隆
文藝春秋
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伝記文学の巨匠・杉森氏の作品である。古本を神保町でもとめた。『天皇の料理番』や『アラビア太郎』はおもしろかった。例外は『近衛文麿』で、なんでこんな甘い評価ができるのか不思議だった。理由は、大政翼賛会のボスで上司の後藤隆之助の依頼による執筆だったからのようだ。さて本書だが、主人公・明石元二郎の日露戦争の後方擾乱活動の記述もさることながら、寺内正毅朝鮮統監の下での憲兵隊司令官時の記述に価値がある。伊藤博文・桂太郎を中核とする併合反対派が力(命も)失い、半島の憲兵隊のトップとして再任した明石が裏面工作に辣腕を振るう。

錆びたサーベル (1974年)
杉森 久英
河出書房新社
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優れた石油知識の概説書である。一例をあげるとオイルシェールからの生産例 を中国・撫順やコロラドでの例を引いて語っている稀な本だ。目の配り方が広 く、日本の読者の関心を網羅している。優れた石油概説書は、集英社新書の 『石油の呪縛』があったが、併読すると必要最小限の知識は装備できる。これにパンローリング社の本を加えてもいい。岩間氏のイラン原油生産の近未来の予想は極めて厳しいが、そこまで欧米の技術導入が重要か疑問をもつ。

世界がわかる石油戦略 (ちくま新書)
岩間 敏
筑摩書房
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かなりの傑作である。作者もそう思っていると推測する。私が小学生(以前?)の時の記憶で鳩山一郎首相の背の高い角ばった顔立ちの秘書が脳溢血で体の不自由な首相の介護をしていた。その方が健在で作者のインタビューに応えている。
ニューシティー・レジデンスの破綻は、一昨年の末の事だが、余資の運用先だったしリートの資産は消えないだろうからと静観していた。翌年春の総会から猛然と怒りが湧きだし裁判というまったく予想もしない体験をする事となった。本書では、188ページから、この問題を論じているが、著者は、「金融庁が認めるように、金融機関が理不尽な行為をしない限り、リートは破綻することはない。ニューシティは破綻したのではなく、運用者が私利私欲を図るために破綻させたとしか考えられない」と記している(197ページ)が、私も同感だ。被害者の方たちも同じと思う。ぜひ、読んでいただきたい。一般の方も優良リートの購入に参考になるだろう。
一気に読んだ。アメリカ史上空前絶後?の4選大統領は、多くの国民への報告義務を果たすことなく政治活動を執り行った。ラヂオの時代故に許されたことと後世の歴史家は評する。彼の国民に報告すべき事は何だったか。隠された妻への背信か。しかし、彼の愛娘は、母エレノアを裏切って、父大統領のために愛人との逢瀬をつくる。なぜか。確実な敵国の攻撃の情報を得つつ、部下の軍人には通知せず、怠慢のゆえに軍事法廷への召喚を準備させる最高指揮官とはそも何ぞや。もろもろの疑問に応えるための良書である。
現代のブラジルを知るための最良の本。著者イシ氏は日系3世で日本とブラジルの両国事情を熟知しているし、ラテン的のりも十分なので実に楽しく読める。このシリーズは70冊を超えたが、ベストの本の一つだろう。紹介したもう一つの理由は、本書113ページのテレビニュース番組の章だ。ブラジルの人気ニュース番組『ジョナール・ナショナル』は米国の9.11事件の報道の際、自前の取材でNYに住むブラジル人生存者を探し出し、さらに世界各国の反響を特派員がリポートした。日本のマスコミも日本人のサーバイバーを取材すべきだ。けっして今からでも遅くない。謎を解く努力を日本の視点ですべきだ。
この時期、Yに大きな影響を与えた人物に同社研究課の今井隆吉氏がいる。広瀬にはリリエンソールの『TVA日記』の訳者として記憶があるが、地頭の良さでは日本有数であろう。核後進国の日本の核平和開発を知的参謀長として推進した人物だ。このころ(昭和43年)Yは結婚する。紹介者は母の道子である。彼女は鉄幹・晶子の次男である秀(後のイタリア大使)に嫁し、数年義理の父母と同居した。その思い出を『どっきり花嫁の記』と題して出版、その担当編集者だった石川とも子を息子の嫁にと発案したわけだ。

どっきり花嫁の記―はは与謝野晶子
民主党の渡部恒三氏から、家出老人と揶揄された新党だが、シルバー新党と居直れば、これはこれで逆に存在感を誇示できうる。人間は若者だけではないのだから。で、与謝野氏本をご紹介する。実際の取材は小菅尚氏のようだ。本は平成20年9月の福田(康)総理辞任後の自民党総裁選で始まる。私など5人立候補したのも忘れたが、麻生・与謝野・小池・石破・石原であった。351・66・46・25・37票の結果だった。

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