2015年4月アーカイブ

埼玉の高校生が国外で集団万引きをしたとの事だ。アジア大会での「カメラ部品持ち去り」事件は現地での裁判が続行している。もし「加害者」たちが 国外で実際に通常の状況下で盗みをしたのなら申し訳ないことだ。しかし状況が腑に落ちないことも事実だ。お膳立てがなされたとの疑念は消えない。 ロンドンオリンピックでは日本人代表団が開会式の途中で場外に排除された(例外は先頭を歩いていた女子レスリング選手でその後に10人程度のイギリス人が突然割り込んで後続の日本選手団を場外に排除した)が、その事件の直後に大量の日本誹謗の記事がネットに拡散された。これは、ある韓国企業が台湾で台湾企業を誹謗中傷して同国の公正取引委員会(正式名称は別)から約3000万円の制裁金を課された事案に酷似した面がある。ネットを 利用した誹謗が類似点でロンドン五輪の際は英国人が日本の放射能を嫌ったという投稿が組織的に大量に流された。あくまで推測であるが、米国の歴史 教科書の案件をふくめて国家をあげた日本に対する中傷作戦が展開されていると見る人たちが増えている。この名状のつかない隣国に対する憎悪は近年 ではルワンダでのツチとフツの2つのグループの憎しみを想起させる。ルワンダでは60日間で100万人のツチが虐殺されたのことだ。私が心配する のは、日本に対する憎しみがいわば牧歌的な行動に限定されずにその「成功」が積み重ねられて更に先鋭的な工作がなされるという可能性だ。隣国の指 導者は米国の議会で母親が日本からの刺客に殺害されたと演説で述べた。誠に悲しい事件でいかばかりの衝撃であったか。しかし、わが国の国名がこの 真の悲劇に関連して第三国で述べられることには大きな抵抗を感じる。事件を少し調べるだけでこれまた多くの疑いが湧き出てくるのだ。あまりにも重 大な事案で軽率な発言は控えるが極めて迅速に行われた裁判が正しいとしても日本が第三国で名指しされるべきとは私は考えない。いずれの国も国民が食っていかなくてはならない。日本も掃除機のレイコップを購入しているように変化は感じられるが隣国製品への拒否感が強い。真に良い物はいずれのからも購入すべきなのだろう。と同時にあまりにも非常識な行動に対しては相応の対応をすべきだ。
私も若干の違和感を持ちつつ翁長知事への同情論を述べた。問題の根本は新基地の建設を決断した経緯にある。もし狡智にたけた政治家が基地移転の当初から関与していたら沖縄民衆の主導で新基地建設の方向に進めただろう。新しい基地なぞ生理的に拒絶したいという現地の方々がいるのは理解できる。安倍首相の「唯一の解決策」というフレーズは今一度考えなおす必要がありそうだ。私はかつて日本の飛行艇を米国の海軍あるいは海兵隊に供与し 沖縄の自然に対する侵襲性が圧倒的に低下できる飛行艇基地をつくる提案をした。ぜひ合衆国大統領にこの提案を伝えるようお願いしたい。素人のアイデアが必要な状況だ。
昨日の参議院予算委員会で日本を元気にする会・松田公太議員が私と似た発想の質問をしたようだ。安倍首相その他は既存基地の危険性除去が最優先で 自分たちは善意だからというのが頭にある。しかし現地に住んでいる人たちはこれ以上新しい基地など真っ平御免がまず第一感だ。これは人間社会で物 事が紛糾する典型的な例だ。「善意」が無視されれば不愉快だからだ。しかし、ここは現地のかたがたの実感を優先させなければならない。松田議員も このことを憂慮されての質問であり意見であるようだ。安倍首相の答弁からはことの重要性や重大性がいまいち認識できていないかに見える。対米関係は重要だが、それだけが最重要なわけではない。困った人だと思う。困っただけでは済まされない問題だ。かつて外相だった松岡が判断を間違えて日本を奈落の底に落としたケースを繰り返す訳にはいかないのだ。
私の若いころは中国の言うことは「蘇修反対」に決まっていた。蘇修といっても日本人は知らない人の方が圧倒的に多いし中国人でさえ聴いたことの無 い人が多いのではないか。日本語でいえば「ソ連修正主義反対」である。私の想像だが、毛沢東には朝鮮戦争でスターリンに騙されたという怒りがあっ たのだろう。それが今ではあくまで表面的だがそんな過去は少しも見出すことはない。これは一例だ。日本とアメリカは親密だったらしいという未来の 世代があってもおかしくは無い理屈だ。私は日本が米国と友好関係を保つことに強く賛成する。しかし両国の関係を良好にするためには闘いが必要だ。 外交を担当する役人は友好を念頭におきながらも自国の利益を最優先する。当然のことだ。だから日米双方は自国の利益のために主張しあってこそ友好 が維持される。日本は遠慮が多すぎるから付け込まれるのだ。別に既存基地が危険になったからといって代替基地をつくる義務は無い。まず地元の意向 が優先すべきなのは当然だ。地元がまず判断すべきだ。そして日本政府が自国民の利益のために必死に相手を説得する。その努力の過程を地元に人にも 十分報告する。その基本を軽視したら怒りが生じるのは当たり前だ。極論だが、翁長知事に交渉を委任したらどうだろう。日本政府が困っているのを十 分承知で反対しているのだから既存基地での事故の危険の責任を含めて翁長さんにやってもらえばよい。ただし軍用基地の土地賃貸料が年間900億円らしいが本土の納税者が負担しているのだ。この軽減のほうも他のもろもろをふくめて努力を期待する
今月号の雑誌『クーリエ』は期待はずれだ。しかしそのなかで世界の美術館長が自館の所蔵品の白眉を紹介するページがあった。スペインの雑誌の翻訳転載だ。ウィーンの美術史美術館長はチェッリーニの金細工だという。その淡い記憶があったので最近めずらしくも中公文庫で復刊された会田雄次著『勝者の 条件』の?章の「自由自在に生きたある一人の男」がその男であると気づいた。日本で言えばバサラの佐々木道誉を金細工師にして破天荒な自伝を 書い た人物と思えばよい。ゲーテがその自伝にほれ込み、ジーン・ウェブスターの『あしなが小父さん』では女子大学の教材になっていたという記述があったという。生涯で何人人殺ししたのかわからないくらいの悪漢という一面のある男だ。
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今般の沖縄基地問題だが、その本質はシンプルだ。自民党は危険になった航空基地を廃止するためには代替基地が必要とし、現沖縄知事はただでさえ外国基地が多いのだから新規の基地は造ってはならない、という考えだ。現地に住む人たちにとって知事の見解は当然だ。10年後かそれ以上か日本の独立性をそこねる外国との条約は解消すべきだろう。
オウム事件の最中起こった国松警察庁長官狙撃事件だが、真犯人は衆目の一致するところ受刑者Nであることは200%確実(ある警察関係者の発言と いう)なのだろう。現場のアクロシティからは韓国情報機関関係者がNに渡したバッジほかが遺留されていた。さらに三重県名張にアジトをもつ不審者 がNに犯行を慫慂したとされるがこの不審者は警視庁刑事部の調べでも身元が不明だ。プロが調べてもわからないのだからこちらもプロ中のプロだ。捜 査をゆだねられた公安部が「本筋」を調べないから見かねて刑事部が捜査した。この公安部の無能ぶりは異常ともいえる。恥の上塗りをしてオウムの後 身団体に敗訴したのは記憶に新しい。英国の防諜機関であるMI5の幹部が書いた『スパイキャッチャー』(朝日新聞刊 1987年)でも「どう してこれほどまでに無能なのか、まったく信じられないのだ」という記述がある(237ページ)。この場合はソ連のKGBのスパイがMI5に潜 入していて巧妙な妨害行為をしていたのだ。日本の場合も徹底的な内部調査が必要なのだろう。

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日本のイメージを壊そうという動きがあってもおかしくない。最近そんな事件が多すぎる気がするのだ。一国の指導者が、諜報機関に希望なり指令をもらせば必死に実現せざろうえないのが機関のさだめだ。極端な例が北のラングーン爆破事件だ。これにくらべると命令者が違うせいか窃盗とか暴行とか レベルは段違いだがなにやらどこかの機関が蠢動している気配を感じるのだ。あくまで推測ではあるのだが。

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