2014年12月アーカイブ

私はもっとも偉大な米国大統領にアイゼンハワーを指名する。意外に感ずる米国人も多いだろう。アイゼンハワー大統領の退任演説も素晴らしかった。 しかしもっと偉大な決定は1956年に英国とフランスがエジプトに侵入することに断固反対したことだ。この決定により米国はヨーロッパの強国たち に対して道徳的優位を確立したのである。イギリスもフランスも人類に対する文化と文明の貢献は計り知れない。しかし同時に軍事活動において他民族 があまりにも遅れていたので、やすやす彼らの領土を拡大し、植民地支配が彼らの権利であるばかりでなく義務であるとさえ思うようになった。イギリ スの侵略の対象の例外はアメリカと日本が主だ。アメリカは1802年のマディソン戦争によって、日本は地理的位置の遠さによってである。日本の場 合、イギリスと中国の間のアヘン戦争の情報が入ってきても幕府(タイクーンの政府)は努力はしたが、有効な対応は無理と国民からみなされた。 1868年に発足した日本の新政府は英国とロシアに対する防衛を何よりも優先せざるを得なかった。全身を武装しなければ彼らの植民地になるのは目 に見えていた。日本ではあらゆる国家の努力が軍事に集中された。その成果で、1895年には大国の清(中国)を敗北させ、1905年には10倍以 上の国力をもつロシアに勝利した。この勝利だけでなく開戦の決意も日本と英国との同盟条約が重要だった。このあらゆる意味で対照的な両国の同盟は 1922年まで続いた。さて相次ぐ軍事的成功で日本は事実上、軍閥が割拠する(軍閥はメキシコのサパタに似ている)中国と優越的な態度で交渉する こととなった。日本の陸軍の学校を出た蒋介石が中国を統一する可能性が深まり、共産軍が有力な彼のライバルになった。日本の強欲な要求はつのり西 安事件もあって蒋介石はドイツのFalkenhausen将軍を雇って上海で絶対的な軍事優位を背景に日本軍に先制攻撃を仕掛けた。アメリカのルーズベルト大統領は圧倒的に中国びいきでついにはアメリカ人の義勇航空兵が日本軍と交戦するようになった。1941年には米国と英国は日本への 石油の供給を断った。ながながと歴史を語ったが、表題はどうなったのか? 手短に言おう。米国の民主党はとくにアメリカ国内の人種差別の撤廃に尽 力したのだろう。私はそれを否定しない。しかし、黄色人種である日本軍が英国の最強の戦艦を撃沈し、インドネシアのオランダ軍を2週間で降伏させ たほどの影響力は無かった。日本軍は米国民主党の1000倍の教訓を人類に与えたのだ。軍事すなわち組織的な殺人で教えたことは遺憾の極みだ。し かし人類が日常の行動で人種差別の悪を理解するのは500年くらい必要なのも残念だが事実だろう。われわれ日本人の戦争のスローガンはアジアの開 放だった。多くの矛盾が日本にあったのは公然の事実だ。しかし大筋はこの話のとおりだ。アフリカは我々の視野にはほとんど無かった。当時のイギリスも人もフランス人も特に悪いとは私は思わない。父祖から受け継いだものを守るのは当たり前のことだ。そして戦争があった。
あまり警察・公安の監視が強いのも考え物だ。しかしアンネ本を破棄した容疑者を監視できなかったのは問題だ。容疑者ではなく、彼に接触した人物は 監視対象に十分なりうる人物・組織だった可能性がある。日本に対する謀略だが、小技が目立つのが昨今の特徴だ。これには理由がある。理由の無い現 象は無い。外国組織とそれに協力する集団に監視の目が必要だ。小技ならぬ大技だが、長崎の三菱重工に対するサボタージュは今回はないのであろう か?現在、船台にある新造船が以前の豪華客船の時のように破壊工作の対象になっていないだろうか?杞憂に終われば幸いだ。
安倍首相の外交についてはプロからのすさまじい批判がある。佐藤優氏によると「単細胞」ではなく「半細胞」だそうだ(『新・戦争論』より)。更に 首相の安全保障担当補佐官である磯崎参議院議員も基礎学力の不足から公明党に逆手を取られた、との事だ(『賢者の選択』200ページ)。お得意と 自認されている分野がこれだ。されど、しかし安倍首相ほど毅然として中国の横暴に対抗した実績を持つ首相はいない。だから単純だが首相続行だ。谷 内氏の振り付けに極力沿っていただきたい。2013年12月26日のオセロ・ゲームは否定しないが、肯定はもっと難しい(少し説明すると日本の周 囲の雰囲気を一気に変えてくれた参拝を指す)。さて内政だが、福島への3000億円ばら撒き、IPCCへの15億ドル拠出(外政か?)など自民政 治の悪しき伝統と財政悪化に対する無関心は否定しようがない。金の苦労はまったくしたことが無いのであろう。安倍政治への批判だが陸前高田・住田 を基盤とする地方紙『東海新報』の女性記者である鈴木英里さんの声を聞こう。「宮城県で230億円を投じる巨大堤防の住民説明会があり高校生も意 見を求められたがヤジで中断させられた」「岩手県でも町の再建に高校生の意見が封殺された」(夕刊フジ9月11日。都立中央図書館にあり)。はじ めに金ありきで計画はずさんの極みが安倍さん流か。しかし、必死に地元の知恵を求めている気配もあるが、うまくいっていないのが実情だろう。ま、 こんな風に国が運航だか、漂流だか、していくのでしょうね。なお、表題の「安部の壁」は巨大堤防を指します。

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高任和夫氏の名著『貨幣の鬼』は勘定奉行・荻原重秀の生涯を語っている。通説と違って新井白石の無能ぶりを指摘してやまない。さて自然災害の多さ は日本の宿命だが、この荻原くらい自然災害とその対策のための財政出動に尽力した人はいまい。本書第11章第4節は「宝永四年(一七○七)は大災 厄の年だった」で始まる。10月に宝永大地震、その49日後に富士山の大噴火だ。宝永大地震の4年前が元禄地震だからまさに災害のデパートだ。 もっとも、この根本原因である、プレートのもぐりこみがなければ日本列島自体が存在しない。だから、国土強靭化などはそもそも不可能なのだ。出来 ることは、人命をいかに救うか、その仕組みをつくることだ。安倍内閣のように海岸に数百年に一度使う巨大堤防を作るのではなく、高台に逃げるため の緊急時に一方通行の道を多数作ることだ。これは大都市でも同じだ。大震災時に郊外の家に帰れる緊急時には脱出専用となる道路を作るのだ。バス、 自転車、相乗りのタクシー、徒歩の人のための給水施設、トイレが道の方々にある道だ。きめこまかい備えがあればばかでかい投資は無用だ。

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古賀会長にお願いがあります。日本人の健康維持は日本の健康保険制度に懸かっていま す。最近、堤未果さんのオバマケアに関する本がよく読まれています。私も読みましたが、日本の健康保険の素晴らしさを再確認いたしました。ま さに健保カードはプラチナ・カードに他なりません。ところが民主党政権時代にこの日本の健保制度を根幹から破壊しかねない改悪が為されました。日本に縁もゆかりもなかった人々が日本に3ヶ月滞在し住民登録をしたなら、外国での治療にも補助するというものです。これでは不正が続発 しかねず、現に事件が発生しております。本当に治療したのか、その治療は実は美容整形ではなかったのか、等々日本では検証できないのです。日本にサウジの油田の10倍の油田があり、昔の佐渡金山が100倍あれば、世界中の病人を日本で直してあげたいものです。しかし、財政が破綻しかかっている日本です。出来るわけがありません。我々が各自に健康に気をつけてつつましく利用しなければあっという間に制度は破綻し、医療破産がアメリカのように頻発し,多くの家庭が破壊される悲劇が日常のものになるのです。古賀会長、こんな事態を招く悪魔の法律改悪を先導した国会議員を支持なさるのですか?一体こんな破滅的な法律改正をどの議員が計画し立法化したのでしょうか。これら議員を国会から放逐するようお力を貸して下さい。ぜひお願いいたします。
手島龍一と佐藤優の対話本『賢者の戦略』が猛烈に売れているようだ。その154ページ以降で1950年1月のディーン・アチソン国務長官の演説が 同じ年の6月25日の朝鮮戦争勃発の原因だという。。これは定説であり特に新しくない。私は朝鮮戦争をアチソン戦争と名づけた。さて2013年 11月23日の中国による防空識別権設定はスーザン・ライス大統領補佐官の3日前のワシントンDCでの講演内容にあるというのが手島・佐藤の一致 した見方だ。だから我々はこの識別圏を今後スーザン・ゾーンと言うように私は提案する。

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佐藤一斉の名著『言志四録』をわかりやすく解説した本に斉藤孝著『最強の人生指南書』(詳伝社新書)がある。その42ページに昨近の「第三の矢」 に関連する文言があるので紹介する。「財を賑わわすは租を免ずるに如かず。利を起こすは害を除くに如かず」。 以上。

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先稿で二階氏の山梨2区でのいわば反党行為に言及した。自民党公認の堀内詔子氏に無所属・二階派の長崎幸太郎氏をぶつけて勝利したのだから明白と いってよいほどの反党行為だ。ところが安倍首相が山梨に堀内候補応援に乗り込む際に二階氏に断りの電話を入れた(鈴木棟一氏コラム)。これは異例 なことだ。原因を端的に推理すると、政治は情報戦だ。二階氏には中国の諜報員、工作員、それらと一体となった中国大使館が血と汗で収集した政界の有力者、最有力者の根が恥部情報が雑談といった形でも入っているのではないか。これはいまのところ憶測以外の何物でもない事をハッキリ申し上げて おく。ただ、二階氏の影響力が及ぶ地元の動物園のパンダはのべ10頭を超えるのだろうがすべて体の地が黒色で目の所が白いという。実に珍しいパンダで、勧請主に似たのかどうか腹は真っ黒らしい。なお、北関東比例区については長崎氏が立候補・当選しなかったばあいに堀内氏の当選は当然だが、 比例区自民最上位落選候補が当選したかどうかについては調査を続行する。私事だが、食道がんの治療に入るので、どなたかが調べてくれると正直嬉しい。
アメリカは勇気を持つべきだ。アメリカの人身保護律はなぜ機能しなくなったのか? 愛国者法は800ページちかくあるそうだが、2001年9月11日以降に法案を作り始めたのなら、さぞかし有能な立法者がたくさんいたのであろう。皮肉を言っても不毛だ。米国は中国に比べれば人権状況は格段によい。しかしどんな国にも欠点はある。オバマ大統領は911事件の原因究明の責任を放棄したが、同盟国に価値観の共有を求めるならばまず自ら自国で人身保護律が作用する努力をすべきだ。
政治の世界では非常識と思われたことがいつしか常識になり、逆も真だ。さて、今回の総選挙で大敗した「次世代の党」だが、安倍時代に独自の存在理 由がやや欠けていた。先稿で国交断絶につながる外交手段の主張を示唆した。ともかく自民党が主張するのがやさしくない政策を次世代が主張することが日本のためになるのだ。政策その2は、不良外国人の国外追放だ。テロリストを含め当然の政策だ。その3は中国代表権を国民党政府に返す、という 主張だ。この3つを主張すれば党勢に顕著な良化をきたすだろう。
夕刊フジの人気コラム「鈴木棟一の風雲永田町」で面白い指摘がある。海江田万里氏の比例落選は東京21区の自民・小田原氏が民主・長島氏に競り勝 ち長島氏が比例当選に回ってしまったから、というのだ。これは連載5047回目の指摘だ。更に山梨2区でも自民・堀内詔子氏は、無所属で自民・二 階氏の側近である長崎幸太郎氏が小選挙区で勝っても、比例当選するという。長崎氏の場合には比例当選はない。保守系が1人当選か2人当選か、という二階氏(?)の話だが、では堀内氏が小選挙当選していたら北関東比例の自民最下位当選の木村弥生氏が落選なのか?あるいは自民最上位落選者が追 加当選するのか? 自動的にはそうならないのだろう。 話が細かくなってきたが、衆院の議席が伯仲していたら大問題になりかねない。これは連載 5052回の鈴木氏の指摘の敷衍である。はたして二階氏(?)の詭弁なのだろうか。現行の選挙制度には、こういう問題もあるのだ。
伊吹衆院議長の事実上の更迭は安倍退陣の始めの始めだ。安倍さんを「クン」呼ばわりしたって良いじゃないか。はるかに先輩なのだ。大蔵省出身の野 田氏を公認で威嚇して見せたが、伊吹氏も同じ大蔵出身で今度は彼に白刃を抜いたのだ。彼が間違ったことを言ったわけではない。増税に付帯事項が付 いているのは伊吹氏の言うとおりだ。衆院議長に対する「おごり」は安倍氏の資質の限界を明白に現している。習主席が対日姿勢を改めたとしたら、安倍首相の早期の辞任も日本の選択肢だ。
皆さんを暗然とさせたのが「旧校舎の活用」が第三の矢の一つ、というニュースだ。やっぱり、駄目だ、が大方の直感だろう。私なら、北海道のニセコ に『アルファベット特区』を創る。日本の弱点が煩瑣な日本語表現であることは明白だからだ。あるいは、『週刊 ダイヤモンド』1月3日号の80 ページで紹介の「ファクトリエ」ブランドの育成だ。
中国の習主席に私は言いたい。あなたの言うような歴史の認識をもあなたがもってもおかしくない。しかし歴史といえば、そのわだかまりを解いた日中条約の成立過程と結果も立派な歴史であるのだ。日本に威嚇を繰り返すあなたより日本との関係に1万倍も腐心した毛沢東主席らが自ら判断したのが日中の和解なのだ。歴史を教科書で知ったのでははなく、身をもって造ってきた人たちの判断なのだ。それも歴史でなくて何なのだ。
今回の衆院選で2名の当選者という敗北を喫したのが次世代の党だ。安倍さんの屋上に屋は不要だ、というのが有権者の判断だ。中国の横暴が更に強まれば比例当選者は増えていただろう。そうでなくとも対策はあった。中国、韓国の双方、状況によりその一方と国交断絶に至るかもしれない手段を可能 性として採る、という主張をしていたならばもっと善戦をしていたであろう。自分たちの現勢力を考えれば波紋は少ないし安倍外交の後押 しになったろう。そしてその主張がいかに国民にアピールするか驚いたであろう。中国との断交というと非現実味を帯びるようだが、戦争を避ける手段とし て万一有効なら採らざるをえない。韓国に関しては国家要件である、領土・統治組織・国際条規の遵守のうち最後の要件が韓国最高裁の判決によれ ば怪しくなっている。国交が「国」交になりかけている。そもそも国交があるのか?という状況認識が成立しかねないのだ。最後に、次世代の党がこのまま消えていってはならない。ぜひ党の可能性を探り続けていただきたい。
リチャード・アレン氏といっても年輩の方が「あー、レーガン大統領の補佐官か」と反応するくらいだ。アレン氏はレーガン知事の懐刀で、大統領選挙立候補の資金づくりのため本人と一緒に台湾や日本の政財界人の支持を集めに来訪したことがある。これはおそらく完全に合法的なのだろう。この経緯 は石原慎太郎氏の興味深い回想録に記されている。ここで重要なのは、米国大統領を目指す無名の候補者に投資することがどれだけのリターンをもたら すか、ということだ。政治はあくまで人間の営みだ。恩義にドライになれる人と微妙に決定に色をつけるのは大統領の個性による。たとえばウィルソン 大統領には期待できそうにない。オバマ大統領はどうだろう?私は先だってのオバマと習氏のCO2排出に関する共同声明を読んで、推測したことがある。それは、こんな馬鹿馬鹿しい声明を出すのはオバマ氏が第一期の大統領候補になったときに中国人から多大の寄付をもらったのではないかという 推測だ。あくまでも推測だ。私はオバマ氏を誹謗するためでなく、日本や自民党があまりにも無策であることを嘆いているのだ。合法性を堅持して、お おいに他国に関心を持つべきだ。
日本の停滞と失敗は補助金行政の失敗だ。同時に膨大な国債の大きな部分がこれに起因する。安倍さんがこの方法を取る限り、第三の矢はけっして飛ばない。
NY Timesが、安倍首相の右傾化政策に抗議したという。おおいに自分の主張を続けていただきたい。それと同時に2001年9月11に起 こった事件の報道も続けていただきたい。世界中の多くの人々があの事件に釈然としていないのはNY Timesが一番良く知っているはずだ。オバマ大統領のビン・ラーデン殺害を重要証人の抹殺と考える人もいるのだ。どこの国を批判しようとご自由だが、たとえばWTCの管理権を持っていたラリー・シルバースタイン氏に取材の努力を続ける努力も同時にやっていただきたい。これは義務だ。なお、この新聞は人類がした最悪の犯罪行為の一 つに新聞社として異例にも大きな協力をしたことで有名だ。我々はそのことを忘れない。
ナッツ・リターン嬢が話題になっている。実は小佐野賢治氏は初期の大韓航空には切っても切れない関係があった。問題のお嬢さんの祖父は趙重勲氏で小佐野氏に投資してもらった経緯がある。小佐野氏が亡くなった直後に後継の彼の甥が日本国内で誘拐されたのだ。これから後はすでに故人の話にな り、当事者は反論できないので、一つの流言として聞いていただきたい。小佐野氏の持っていたとされる大韓航空の株式、株券は国内法上外国人が所有 できないものだったようだ。根拠は薄いようだが、甥子氏の誘拐はそのことに絡んでたという噂が流れたのだ。あくまで憶測で当然誘拐を捜査した当局 も一切詳細を発表しなかった。一応、真否はまったくわからないが記しておく。
安倍首相は物価上昇率2%にこだわりすぎている。庶民にとって物価上昇は何も良い所はない。ようするにデフレ退治の指標が一人歩きして大層な目標 に化けているのだ。中国のインフレが亢進すれば日本の100円ショップはすぐ200円ショップに変わるだろう。
最初に強調したいのはストリンガー氏が背任罪、あるいは会社法上の特別背任罪に該当する新証拠が出てきたとか、そうなって欲しいという話ではまったくないことだ。しかし、巷間彼が韓国企業との合弁会社を積極的に推進し、結果として相当部分のソニー社の技術情報が適切な代償なしで渡ったという話が根強く流れているのは否定しようのないことだ。勿論、そういう側面があった合弁でも技術流出に違法な過程があったか、ないかは今のところ闇 の中だ。さて韓国の鉄鋼会社による電磁鋼板技術の新日鉄からの不正導入はまったく偶然のことから明らかになった。この場合、定年退職者からの技術 漏出で会社の対応より、日本の国家体制の不備に基づくものといえそうだ。官民挙げての産業スパイ対策が求められている。いま近隣国の情報収集は薬 品業界との情報もある。富士フィルムは傘下企業に外国クルーのTV取材を安易に許さないよう指導すべきだ。技術交流は人類全体のためには喜ばし い。しかし自社を一方的に犠牲にすることには反対だ。
いま避税企業の存在が注目を集めている。新刊の新書が発端だ。その本の帯にはソフトバンクとユニクロの税金納付の極小ぶりが明記されている。 確かに、ソフトバンクが英国から(日本の)ボーダフォンの買収を3兆円ほどで決めたときに私はこれでソフトバンクの日本政府へのメインの納税は半永久的にな くなっ たと直感したのは事実だ。さてサントリーだ。米国ビーム社の買収に際し三菱系の銀行から約1兆4000億円の融資を受けたとのことだ。納税は格段に減るに違いない。この買収額については大前健一氏によれば適正価格の約2倍との評価だ。100年以上にわたってサントリー製品を愛飲してきた日本人にとっては苦い話だ。勿論、経営者が夢を追うことにむやみには反対できない。結果としての避税であって直接の目的ではない可能性もあ る (ソフ トバンクも含め)。しかし、企業は自分たちだけで商売をしているのではないのだ。縁の大小はあれ、その企業とかかわっている人々には常識にかなっ た行動を会社に期待する所があっても良いだろう。 ビーム社の販路で日本ウィスキーはどのくらい売れるのだろうか。納税は減るだろうが、 とり あえず「やってみなはれ」なのだろうか。これが単なる避税行為に終わったならサントリー製品のボイコットがあっても良いのではないだろうか。経営者の判断は重い。なお表題のガバナンスは意志決定の適正な(独裁的でない)体制という意味だ。

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朝日新聞社員によるサンゴ損壊自作自演事件から25年たった。まことに卑しい事件だったが、今回の小笠原諸島における自然破壊からみると比較にならない。200隻以上の漁船が動力で海底を引っ掻き回すのだか当然だ。習氏に対する江沢民派のイヤガラセという見方もありえようが、まったく日本もなめられたものだ。
12月8日発行の「夕刊フジ」に興味深い記事がある。パーキンソン病患者にたまたまてんかんの発作を起こした患者がいたので医師がパーキンソ ン 病の治療薬とてんかんの薬を併用した所、パーキンソン病の症状が顕著に良化した。医師の村田美穂さんが気づいたのが2000年のこと。彼女(?)の努力が実って治療薬に 承認 されたのが2009年だ。メーカーの大日本住友も努力されたのだろう。しかし不世出の作家・山田風太郎氏は同病で2001年7月亡くなられてい る。なんとかしたかったものだ。
高倉健さんがなくなられて遺作の再公開が為されつつある。心配症の私は、遺作の一つのテーマである新幹線爆破が真似られないかを心配してい る。1968年の横須賀線爆弾事件が捜査当局の緻密な捜査で解決して(犯人は死刑執行)から類犯は出ていないが、この世情だ。残念ながらいつ あってもおかしくない。警戒心をいつも持つべきだろう。
伊東ホンダ社長は技術者出身でネットで調べると「横着」を非常に意識されている。自戒の言葉でもあっただろうが、自分と近時のホンダ社にその傾向があるという自覚があったに違いない。自覚はしつつも、タカタへの対応はまったく横着そのもので致命的な失態と言って良い。ミッドウェイ海戦の南雲提督か20年ほど前の乳業会社社長を凌ぐ大失態だ。断っておくが、彼に私怨は一切ない。一刻を争う対策の姿勢がないからだ。おそらく、最短 で数 日、数ヶ月をかけられる技術上の改善に職業上の努力を重ねてこられたのであろう。この事態収拾にまったく不適任である。個人攻撃ととられることを 言い連ねても生産的でない。「タカタとの一切の関係を1年以内に解消する」と宣言しなさい。そうしなければホンダの北米市場からの消滅が大い にあ りうる。(付言)タカタ支援は論外だ。どうしても仲間になりたいのだろうか?そんな余裕はありえないのだ。
政治家の仕事の目的は自分が必要なくなる事とも言えそうだ。難題を快刀乱麻に解決していくのなら自分の役割はなくなっていく。さて隣国の中国 は日 本に対する外交政策を根本的に変換する気運のようだ。もし事実としたら安倍第二次政権は世界史的偉業を成し遂げたといえる。勿論、前民主党政権の 存在が剣道でいう「誘い」に図らずもなり、やや図に乗った中国前政権が過早に「技」を仕掛けた嫌いはある。とはいえ、安倍さんはオバマ大統領に比 しても比較にならないほどこの点に関して立派な世界的実績をあげたことは間違いなかろう。しかし、しかしである。私は安倍氏の基本的な歴史観がよ く言えば未整理なことに注目せざるを得ない。彼の自衛隊の植民地軍化の促進は客観的に見て小泉純一郎の政策に比肩する。これは、天人とも許されない所業だ。それなのに、戦前日本の行為特に太平洋戦争の開戦に関しては同情的だ。これでは米国人をはじめとして世界の人々の理解をえるのは不可能だ。私は 私なり に日本がルーズベルト大統領による常識を超えた対日政策によって、ドイツとの強制された同盟を結んだ、という歴史解釈を発表した。強制された、と はそう決断せざるを得ない外交手段、準戦争手段(フライイング・タイガースなど)に遭遇したということだ。それを私はドイツとのショットガ ン・マ リッジと命名したのだ。安倍さんは少し整理したほうがよさそうだ。私の解釈もある程度は参考になるのでは、と思うのだが。勿論、対華21ヶ条要求 など日本の対中国への対応が問題に満ちたものであった認識は不可欠である。しかし同時に1937年の日中戦争開始で日本の責任を過重に非難す るこ とは大きな誤りである。同年7月7日の戦闘開始は蒋介石のカモフラージュである可能性は濃い。やや、記述が歴史問題に折れ曲がったきらいはあるが 安倍首相の政治の根本が歴史認識にある以上、これは許されるだろう。ちなみに私の理想の日本は、対米協力を基礎としつつも日本の米陸軍・空 軍・海兵隊基地は デポ基地のみを目標とすることだ。あくまで目標で、保安のための米軍兵員は必要だろう。米海軍本体の基地に関しては別の目標があって良い。

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