2013年3月アーカイブ

北朝鮮は日本外交の潜在的なアセットだ。しかも高額な財産だ。日々独善を深める中国に対して牽制する可能性をもつ数少ない国だからだ。しかし北朝鮮のこの魅力は直ちには引き出すことができない。あまりにも極端な政治に対する国際間の有力勢力からの反発があるからだ。だから財産はあるが利用がむずかしいので「封鎖預金」と私が評するわけだ。中国の専横が強まれば我々はかの国の鴨緑江以北への伝統的な領有権に同情的立場を取る必要性にせまられるだろう。封鎖が解かれる日も近い、この結論には、いくら大胆な人でも懐疑的にはなろうが思考することはタダで ある。
常軌を逸すとはこのことだ。なぜ自衛隊の司令部が間借り人(米軍基地)の敷地に再借地人として間借りするのか。常識で考えて欲しい。こんな馬鹿な ことがおてんとう様の下であっていいわけがない。航空から始まって海上、そして陸上自衛隊、おそらく陸上自衛隊がかなり抵抗したのではあるまいか。国際協力部隊の司令部だけが間借り人になったようだ。航空は全面降伏のかたちだろう。恥を知るべきだ。小泉という野党の鳩山に匹敵する基地外の日本をぶっ壊す策動の成果がここにある。日本のマスコミが問題にしないのだからマスコミはないも同然だ。
ここ数日バーバラ・タックマンの『八月の砲声』を再読している。第一次世界大戦に突入する当時のドイツは英国を目標に大海軍を建設し「海上への道」がドイツの未来だ、が相言葉だった。自国の都合だけが重視され近隣国の利益は無視されがちだった。原因は急速な自国の産業の拡大をに目がくらみ、当然もつはずの自国への理性的な省察が軽視されたことだ。

八月の砲声 上 (ちくま学芸文庫)
バーバラ・W・タックマン
筑摩書房
売り上げランキング: 120,392
八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)
バーバラ・W・タックマン
筑摩書房
売り上げランキング: 184,801
安倍相がテレビで北朝鮮はこのままでは必ず滅亡すると語ったとのことだ。まったく無用かつ有害な発言だ。相手はかりにも国連加盟国だ。かなり前当 時の中国李鵬首相がオーストラリア訪問中「日本、あの国はあと20年後にはなくなっている」と放言したのと同種の発言だ。このままでは、といった のが唯一の救いだが、新指導部が正しい政策を取らない限りの表現の方がよかろう。いずれにしても言及なしがベストだ。だいたいこんな発言をしたか らといって滅亡がはやまるだろうか。一国の首相とも思えぬ軽率きわまりない発言だ。
現時点での発電・送電の分離は絶対不可だ。数年前のいわば平時における構想がまだ生き延びている。官僚などの発想が切り替わっていない。今は平時でない。非常時だ。これを戦争に例えると、ミッドウェーの大敗北後にガダルカナルを基地とする作戦ににている。客観情勢が様変わりしているのだ。 電力業界全体の借金は28兆円でしかも激増中だ。ミッドウェーにあたるのは言うまでもなく原発事故だ。電力業界の財務の全面メルトダウンが全産業 のそれを招きかねない。勿論、競争は必要だ。だからあと少なくとも10年は営業区域の漸進的な自由化で競争を担保すべきだ。松永時代の子供チョッキを大人がいまも着ているのが今の地域分割方式だ。経産相の茂木さんも今が正念場だ。ガダルカナルを脳中から払拭できない大馬鹿者達を斬るべきだ。なお付言するが東西のヘルツの壁は消費者側の機械配置などの工夫で克服できる。地域独占ができない業界は必死なのだ。必死でないのはこの業界だけだ。原価主義のていたらくが今の燃料の高値掴みだ。電力・ガス業界が真面目な燃料購買をしているとは誰も言えっこなかろう。
最近三郷の事件を聞いて思い出したことがある。綾瀬の女子高校生殺人事件に関して犯人の若者の親の旧居住地が三郷であったとのネット情報だ。親はアジア系の革新団体に属していて身分の変更に伴い日本の革新政党に所属変えしていたとのことだ。関連があるのかいなか分明でないが記しておく。
モスクワを訪れた習氏らの一行は日本をファシスト勢力の後継者とする歴史観を共同声明に盛り込む事に失敗したようだ。あきれ果てた「歴史観」 だが、これは中国の公定の見方だ。だからこそ日本を最も知る李克強首相さえもが日本を「人類共通の敵」と最近も規定したのだ。李氏が本心からそう 思っているかは判断不能だが、そう表現しなければならない政治状況にあるのは事実だ。李源潮副主席が23日に日中経済協議会で「共倒れ」になると表現したのは今の情勢としてはかなり踏み切ったものだが、日本は倒れない。日中の経済交流はLT貿易程度に戻っても良い。なお廖承志と高 崎達之助両氏の発意による小規模なかつての交易をLT貿易という。若い人のために付記する。
平和にくらす近隣国に脅迫を繰り返すのが習近平の中国の特徴だ。近隣国の核武装は当然だ。むしろ近隣国の政治家が各武装を拒む方が無責任だ。
朝日新聞報道で新大久保で韓国人を殺せというプラカードが闊歩しているそうだ。異例な感情吐露の異例な報道だ。この背景を私はこう推理する。朝日がなぜ報道したか。要するに中国新指導部の熱望は日本の核武装の前に日本に武力行使をすることだ。しかしたとえ尖閣に限定しても口実がない。日本国内の中国人に対する暴力事件を口実にするしかない。しかし国際輿論は信じなかろう。中国人に対してはともかく韓国人に対してこういう言論があるなら中国人にたいする迫害もあろう、そういうシナリオであろう。朝日ならありうる。正確に言うとかなりの可能性がある。
中山議員の発言が話題になっているようだ。ラジオで聞いていて強烈なデジャブ感を抱いた。贔屓の倒しという言葉も思い出した。京城の地下鉄が銀座線の翌年開通したとしても意味を少なくとも韓国人や北朝鮮の人が感じる事は少なかろう。それを言うならせめて京城大学医学部の開始が朝鮮半島における西洋医学の普及にどんな意味をもつのかだ。それさえも日本人医学志望者と現地の同じ志望者の同医学部での割合の推移をも勘案したうえでの発言でなくてはならない。発言は勇気あるものだ。しかし他国の人の誇りを十分に意識することも大事だ。
みんなの党の国会質問といえば小野次郎氏の出番が多い。多過ぎるというのが私の率直な感想だ。非常に癖のある質問ぶりでもある。先日も TPP に関する質問で米国加州の水資源で質問していたが、狙いは悪くないが質問というより自分の知識のひけらかしという印象も拭えない。彼の質問の通奏低音というかかなりの雑高音であるが共通してそれを感じる。先の質問にもどれば米国は広い。米作適地は加州やアーカンソーだけではない。国民を誤断に導きかねない質問でもあった。渡辺ミッチー・ ジュニア氏は自分にないものを小野氏にもとめているのだろうか。たしかに基本的に善人である渡辺氏にないものが彼にはあろうが、それは国民が求めるも のではあるまい。
公的年金の資金運用をしているGPIFが発表したのだが2012年10月から12月の運用実績は5兆1352億円の黒字だ。日経報道で知ったのだが記事はベタ記事だ。日経への批判が多く恐縮だが、これはもう少し大ニュースであろう。整理部の判断だろうが解せない。なお2週間程前の事です。 念の為。
猪瀬都知事が東京都所有の水力発電所の電力を東電との契約を破棄して新電力等に供給する意向だという。既存の契約はまだ有効である。破棄するなら それなりの理由が必要だ。自分が知事になったからが理由なら無法都政の始まりだ。石原氏の辞任と国政選挙の経緯からヒョンなことに都知事に当選したとの印象を持つ。矢張り学生運動時代のゲバ棒の味がわすれられない知事不適格者が当選したのであろうか。
国会審議を聞いていて、全員とはいわないが維新の会の若手議員の質に疑問を抱いた。質問内容が政治家のレベルに達していないのではないか。元気は いいがこれでは日本丸をデッドロックにみちびきかねない。船中八策ならぬ破船八策になりかねない。自民党でも小此木議員が林芳正農林相の作曲とい う政治とは関係ない事を牽強付会で政治に結びつけて時間をとっていたが遺憾千万だ。みんなの党の柿沢未途が例外的に光っていた。
除染というと汚染が完全に無くなるという語感だ。これはフィクションだ。減染が正しい場合が圧倒的だろう。除染という言葉の使用をやめるべきだ。
放射能汚染物の最終処分場だが目の前の海以外ありえない。コンクリートで固めて日本海溝なり深海に沈める以外の策は有り得ない。勿論、黒潮の行き 先であるカナダ、アメリカの了解は必須だ。さらに福島第一原発だが全域を20メートル程度の堰堤を築いて水没させる。そして数百年を静かに見守 る。一体、破壊された原子燃料を取り出して何になるのか。ナンセンスの一語である。
安倍さんも若い。日本をそしるための(おそらく)質問にうかうかと乗るのだから。憲法改正など発議する知的ボディなどまだまだお持ちじゃない。前 置きはともかく東京裁判の質問に対する模範解答の一例である。「えー、人類の歴史を通じて奇妙な事実に気づきます。それは戦いの勝者が戦後の裁判 で裁かれたことがかつて一度もなかったことであります。戦いには双方の行き過ぎが付き物であるにもかかわらずです。であるから、戦いはしてはなら ないし、最悪の場合でも勝者についたほうがよろしいのでしょうね」。この程度で十分に意は通じ る。安倍さん、首相の一言は重い。工夫してくださ い。(付録)麻生さんの回答例 「うちの爺ーさんは別の事で憲兵隊に捕まっていまして、そっちの裁判には出てないと思います」。
今度の全人代で国務院の委員が戴氏から楊外相(現在)に代わるようだが、中華人民共和国の品格の失墜を象徴する人事である。面子を重んじるのは中国人の特徴らしいが、自分の出世のために自国の面子を言い立てる人物ほど自国の面子を傷つける者はいない。指導者の品格の欠如が昨今の中国の特徴 だ。私は20年近く前から中国の外交が小皇帝外交に変わると予想していたが、ご覧の通りだ。周恩来よ出でよ。
鳩山兄弟のご母堂である康子さんが先日亡くなられた。若い時から性格が素晴らしく評判の良い方であった。夫の威一郎氏は家をかえりみる事の少ない 人で妻としてのご苦労も多かったと推察する。数年前の兄弟による生前贈与に類する金銭の脱税は通常なら懲役2,3年以上の刑に価すると言われたも のだ。ところが、兄が現役の首相で、内閣法に大臣の逮捕は首相の許諾が必要との条文があり、首相その人が自分の逮捕を許諾すまい、との解釈で逮捕 を免れた経緯があった。弟だけ逮捕はまずかろうとの考えも取締り当局にあったのであろう。兄もああいう奇抜な御仁だから許諾したかもしれない。惜 しいことであった。ともかくこんなことが続いては国がもたない。今度の相続に関しては周辺管材企業も含めて徹底的な監視を税務当局にお願いした い。冗談ではないのである。
マンション分譲会社のヒューザー社長だった小島氏ほど世の転変を感じた人はいまい。姉歯事件に急速に対応しなかったのが罪に問われたが、対応は誰 がやっても至難のことではなかったか。3・11で東京都内で大きな損害は戦前に建てられた九段会館だけであった。はたしてこれはあの事件の後の対 策の成果だったのだろうか。私だけの疑問ではないと思うのだ。
民主党政権の対中国外交は最低、最悪のものであった。しかるに玄葉前外相や岡田前副首相には反省のかけらも無い事が国会審議で明らかになった。異 例かもしれないが、国会で前政権の対中外交の精査をすることが必須となってきた。菅首相(当時)の(ビデオを)「見ないという選択」、遺棄ガス兵器に対する300億円の対中国支払い、これは河野洋平氏が初期に関係し総額1兆円に近くになっているがペテンに限りなく近いものだ。この支払いは同事業に関与しようとしたフジタの社員の拘束の直後というタイミングで支払われた。一転して野田氏が首相になってからの亡命ウイグル人団体の東京総会、玄葉外相時の香港人による尖閣上陸劇、なぜかそこには警察官が存在していて逮捕となった。岡田副首相によるとされる日米共同演習の一部中止、など怪奇な常識では考えられない過程に満ちている。政治的には岡田氏の行為がもっとも日本に深刻な害を与えたが、法的には玄葉氏の尖閣上陸関 与(もし何らかの形の関与があればであるが)が刑法の外患誘致罪との関連で注目される。さらに尖閣の国有化問題だが、言い掛かりを付けたくてそのきっかけを切望していた中国の要望に完全に合致するものだ。裏があってもおかしくはない。国会がその機能を発揮されるよう望む。
中国の全人代開催にともない中国国務院の戴乗国氏が引退された。高い人格の持ち主のようだ。これで中国が暴走するのを防止するための安全ピンが外 されたと考えるべきだ。なお失礼ながらお名前の内の「乗」は当て字である。日本に無い字なので便宜的に使用した。「じょう」ではなく「そう」と日本式では読むらしい。現地読みはまた別である。
法律だが出来、不出来がある。高橋洋一氏は3月7日付の夕刊フジで、目標と責任を定めていない日銀法を批判しておられる。白川を「自国窮乏化」 (通常は近隣窮乏化)という秀逸な批判をしているに通じる鋭い意見である。私の日銀法にかんする記憶でも総裁と首相は緊密にお話し合いをしなさい、という趣旨の条文があり、「なんやけったいな法文だな」という印象をもった事がある。国会のすべき事は総裁等の同意、不同意もそうだが、本筋は日銀法改正だ。
大農業国であるアメリカでさえ戦時中は各自の庭での野菜栽培が奨励されビクトリー・ガーデンと名付けられた。日本の三ちゃん農業、飯米農家はそれ に比すればメガ農業だ。ちなみに前者は爺ちゃん、婆ちゃん、嬶ちゃんでする農業、後者は自宅での消費米を生産する規模の農業経営だ。それで良いで はないか。定年退職して自宅の販米と野菜を生産するのは結構なことだ。若い方がまず1ヘクタール以下の農業を始めるのも良いことだ。農業・林業の 超高齢化はすでに現実となっている。第二の「農地開放」があっても良いのだ。500坪くらいの耕地付きの住宅用地を大量に造成する政策があっても 良い。要するに、産業としての農業も賛成、それ以外の発想もありだ。
パール・バックの小説『大地 The Good Earth』で最もスリリングなのは主人公の王龍の家に迷惑をかけていた彼の叔父が実は危険な人物であった、とわかる場面だ。国家主席になられた習近平氏を王の叔父に例えるのは失礼だろうか。当時の匪賊の武装は高々モーゼル拳銃か旧式のライ フル銃だ。武器は比較にならない。しかし、習氏の就任前後の法を軽視する態度、暴動を是認しかねない性質は、残念ながら王の叔父と似ていると世界中の 人々から受け止めかねられない。習氏は中国を世界最大のならず者国家にしかねない性質があるのだろうか。そうではない事を期待したいし、彼が本当に中国につくしたいのなら国民を扇動することより平和を愛する事を態度と行動で示して欲しい。

別に発表は差し支えないが、極めて特殊な環境下に生育した魚であること、市場には決して出荷しないことのPRが不可欠で、そうした努力が足りないのなら風評被害の製造を目論んだと酷評されてもしかたない。勿論、そんな意図はなかろうが。
世界の海に紛争は絶えない。そのなかでコーストガードの船が一義的に取締りに当たるのは海軍軍艦が乗り出せば戦争に直結しかねないからだ。だからこそ巡視船はその所属を船に大書している。軍艦の転用はその境界を曖昧にして一旦紛争が起これば日本に対する疑惑を駆りたてよう。今は中国との宣伝戦が最重要だ。転用は不可だ。それより巡視船に外国人ジャーナリスト他を積極的に乗船させるべきだ。李ライン紛争当時にも前例がある。
2月28日の衆院予算委員会で維新の会の山田議員が平成5年のウルグアイ・ラウンド対策費の愚をTPPで繰り返すな、という趣旨の質問をした。結構な質問である。安倍首相は、当時自民党は野党であった、と答弁した。たしかに細川内閣だった。私は、中川農相の時代と勘違いしていた。故中川氏 の愛国の至情は好きだったが、当時起きた神戸大震災にこの金を転換しないのは全くもって許せなかった思い出がある。ちょっと整理してみると、細川内閣で予算が成立し、翌年4月内閣総辞職、そして村山内閣ができて「なにせ初めてのことで」という震災の発生があった。その内閣の農相が中川ジュニア氏であった。いずれにせよラウンド対策費の6兆円近くの金は神戸その他に使われずバラまかれて雨散夢消にかわりは成さそうだ。許し難い政治の現実があった。
汚染された港の魚が強い放射能を持っているのは当然だ。決して市場に出してはいけない。それを汚染の責任者たる東京電力がわざわざ捕獲して公表する。常識人にとって超常現象だ。
今日28日の衆院予算委員会で安倍首相が原子力規制員会の措置を尊重する姿勢を示したが大きな間違いだ。4、5名の理科系出身で国の大事を専断するのは最悪の事態を招く(1名だけ外交官出身)。汚い表現で恐縮だが、特に地震学のNo.2の独走というより逸走が目立ち、私には地震バカとしかみえない。「活断層」の一語で鬼の首を取ったような振る舞いだが、事はそんな単純なものでない。20万年以内どうかが「活」か「不活」断層かのメ ルクマールらしいがブードゥー科学の類だ。予知を売りに膨大な国家予算を費消しながらまともな予報などした試しがないのが日本地震学の実態ではないか。典型的な理科バカがここにいる。他に地震の専門家がいないからやりたい放題が実情である。地震はあるのである、残念ながら日本では。それを前提に設計されているのだ。インチキな予想屋は必要ないのだ。もしインチキでないというなら該「活断層」の起こりうる地震の規模を明示するべき だ。1万年以内に活動するか、否かも言いなさい。

ブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
プロフィール

検索

翻訳

月別 アーカイブ

お気に入りリンク

邱永漢(きゅう えいかん)のブログ
池田信夫blog
米流時評
高橋和夫の国際政治ブログ
太田述正のブログ
原田武夫のブログ
岡崎研究所
天木直人のブログ
本質
YukikazeのBlog
ジャパン・ハンドラーズ

2017年1月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

AD