2013年1月アーカイブ

岸田新外相が米国のクリントン国務長官と初電話会談をした。尖閣の日米安保条約適用を再確認したというが既定のことだ。目くじらは立てないがややくどい印象だ。さて論壇は韓国の新大統領が従軍慰安婦問題でどうでてくるかに大きな関心をはらっている。前回の安倍首相・下村副長官コンビがノム ヒョン大統領と深刻な舌戦を繰り広げ日本側の拙戦が目立った。しかも今回は韓国側が女性の大統領にかわったから当然の関心の寄せ方だ。日本側では下村氏は文科大臣なのも極めて微妙だ。彼は本問題にはいっさいの発言を控えるべきだ。二度目の失敗は国民が許さない。それは安倍氏も同じ事だ。 理想的には稲田新大臣に担当してもらうのが良かろうがそのためには官房(副)長官職へのコンバートを考慮すればよい。朴大統領がすでに日本の特使に対して『歴史を直視せよ」と発言している。直視できない臆病者がいるとお思いなのだろうが、私はまったくそう思わない。それより日本には自民族の200万人以上の餓死を座視した歴史は存在しない。新大統領に自国の歴史、しかも極く最近のそれの再検証をお願いしたい。日本ももっと北朝鮮食糧援助に真剣であったべきだが日本を 直撃するかもしれない核ミサイルの開発を促進させかねない難しさがあったのは事実だ。話を戻そう。他国を歴史問題で批判する際必要なのは最低限の想像力だ。それがどういう時代だったかの想像力である。家々の収入は現在の10分の一から20分の一、子供は5倍から10倍以上、生活を支える田畑は猫の額、その状態は日本も半島もほとんど変りはない。その中での就労が困難なのは当然だ。日本軍での反乱(二、二六など)の真因もここにあっ た。もちろん英国のように巧妙に諸政策を仕組む方法は許されないが、その形跡はない。もっとも第三国で批判的な米国だが、かつて在米日系人の人権を徹底的に制限した歴史をそれこそ「直視」すべきだ。
新しい与党のなかで「戦略的互恵」をまだ語っている向きがあるが笑止ではないか。あいては継続的に日本の領海を侵犯し、領空も侵している。その意味をどう理解していいのか。まったく納得できかねるのだ。
安倍第二次内閣だが、外相ポストが肝(きも)だ。前外相だが、実績からみて歴代の最低レベル、むしろ最低そのものだ。感情むき出しの中国外交部が、もっと理性的外交をと日本に望む声明をだしたのだから呆れるレベルと私は判断する。民主党の人材の払底が外相職にもろに現れた。これは明治新政府の母体が東北日本に派遣した総督府の参謀のレベルと似ている。なかでも東北の雄藩・仙台藩を憤激させて自らも殺害された世良修造とこれまた長岡藩の河井継之助に戦争を決断させた岩間精一郎(高俊)を思い起こさせる。交渉相手と比較してその圧倒的な人間力の不足が特徴だ。玄葉氏も努力はされたのだろう。人柄も世良や岩間に比較して悪くはなかろう。しかし職責の重さに比して圧倒的な人間力の不足は共通している。言語道断の岡田副総理の日米共同演習への介入一つとっても阻止できないのだから野田さんともども極言すれば万死に価する。さて新外相の岸田氏だが、就任の弁で「広島出身なので核軍縮に注力したい」とのことだ。気持ちは理解できるが、冷厳な国際関係でその希望はどう実現できるのか。いささかの懸念が残る。安倍総理はいざとなれば官邸外交を、と考えているとしても外相は外相だ。この選択が前任の民主党の大惨事の繰り返しにならないよう希望したい。
新年早々、一会社を誹謗する気持ちはさらさらない。しかし石油業界に大きな地歩を占める東燃ゼネラルの変化には驚かせられる。会社四季報の 2012年春号では同社の利益剰余金は3045億円で有利子負債は632億円だ。それが2013年の最初の号では利益剰余金が2097億円、有利 子負債が3906億円である。親会社のエクソンの日本子会社を買収したとの事だが、子会社とはもちろん東燃ゼネラルのことではないようだ。日本市 場の将来を見すえて財産を回収・保全したと見るべきなのだろうか。経産省主導の高度化法が変化の契機になったことも推測できよう。いずれにして も、原油供給に重大な役割を果たしているメジャー最大手の対日戦略の変化を注視しない手はない。経済ジャーナリズムの詳しい解説が欲しい。
安倍政権下に中国による領海侵犯は停止するとの期待ははずれた。自国の領海を侵犯する国との国交が成立しうるのか。韓国もそうだが国交の断絶を真剣に考慮すべきだ。

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