2012年10月アーカイブ

民主党の拙劣な内政・外交のうちでもこの中止はひどすぎる。米軍の抑止力に全面的に依存せざろう得ない状況に日本と日本人を追い込みながら、肝心の共同作戦の演習を対中配慮とやらで中止するのだから米国国務省はともかく国防総省・米軍人の対日信頼度を著しく低下させる行為だ。あきれ果てて 論評を続けるのもむなしい。玄葉氏はハムレット状態を演ずるのが好きと推測するがこの男がなにかを決断するたびに日本の命運を閉じて暗転する方向 に導いている。
中国が編み出した世界反ファシズム戦争と尖閣の関連づけだが、国民党の戦争と中国共産党の戦争はあきらかに別物だ。そうでなければ、1950年勃発の朝鮮戦争で中華人民共和国が国連軍に刃向かい重大な損害を与えた歴史の説明がつかない。米国を中軸とした連合国は全体主義国のAティーム (独・伊・日)と戦うため全体主義国のBティーム(ソ連他)と便宜的に野合した。まずAティームが打倒され、次にBティームに対しては冷戦という 戦争が開始された。その結果、ソ連が崩壊し残された中国共産党があらゆる全体主義的統治術を駆使し、人民の自由を抑圧して生き残りを図っている。 ごく簡単に言ってこんな図式だ。まちがっていないだろう。だから、日中戦争に関しては、Aティームの一員だった国民党にBティームの遊撃隊だった 紅軍が戦争し、勝利した。朝鮮戦争は、連合国に対するBティームの戦争の継続である。習氏や楊中国外相の新しい理論は中国共産党があたかも連合国の一員であったかのような誤ったものだ。あくまでも人類史の進歩からはずれた消えていくべき存在が正義を主張しているのである。ただし、アメリカがにくむべき帝国主義国だというBティームの理論は完全に否定されるべきかは論評しない。中国側はどう見るかを問いたい。習近平さん、あなたは朝鮮半島で戦死した多数の中国人の死を大義のある戦死とみるのですか、不義の戦死だったとみるのですか。
前原原大臣が尖閣にかんして石原都知事を非難している。国有化の契機をつくったとの批判だが、これは違う。石原氏の行為は一地方自治体の長が購入しようという事だ。国家レベルとは天と地の違いがある。国政をあずかるものは、これらの動きを利用し逆用しながら国家としてどのように行動すべきか考えるべきなのだ。立場が違い相手国にあたえる影響もまったく違う。ただし中国は領海法により尖閣の領有化を宣言しているのだから無策を続けた先行する政権の責任もある。
池田信夫氏のブログに「尊皇攘夷の源流」というタイトルの最新論稿がある。私の好きな思想家・山本七平氏の論文を題材としておられる。私はちょっ とそこから離れるかもしれないが、先日の反日デモで北京の日本大使館前に押しかけたデモ隊が毛沢東の大きな写真を何枚も掲げていたのを思い出し た。まさに「尊毛攘夷」そのものだ。北京の場合、デモは日本だけでなく中国国内むけの意味も大きい。ここで毛さんの写真が掲げられているのは、現 在の政権の正当性(レジティマシー)が問われている、と解釈するのも可能だろう。毛さんが生きていたら、また井岡山に籠もるのではないか。真紅旗 派が「民工階級」を束ねるのではないか。いずれも夢物語であるが、何がおこるか分からないのも中国だ。
電力業界の改革だが、発・送電の分離じゃだめだ。地域独占の打破しかない。競争だ。試みにサイクル違いの地域からやってもいい。競争が無理との先 入観は見事に打破されるだろう。女性宮家ってなんなの。いま皇室で最大の問題は雅子妃のことだ。それ以上の問題はありえない。現実に目をそらして 議論しても意味がない。
文春新書の新刊だが、ハード・カバー本をふくめて今年出版されたなかで最良の本だ。タイトルは軽いが、中身は真剣そのもの。しかも素敵に読みやす い。イタリアが失ったもの、日本が急速に失いつつあるものを教えてくれる。具体的な日本再建は読者である日本人がすべきだが、その病根がどこにあ るかを教えてくれるのだ。真面目な勤労が国の本だ。それを阻害する一つ一つをこまめに駆除する以外に日本もイタリアも他の国も道はない。

イタリア人と日本人、どっちがバカ? (文春新書)
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日経新聞だと記憶するが三井物産が新分野に投資を積極化するとのことだ。私が期待したいのは、海藻の研究だ。たしか、クロレラ産業は関係会社だったはず。これは淡水藻であろうが、基礎技術は十分だろう。人類の未来は、すくなくとも100年くらいは海藻、なかんずく石油にきわめて似た油分を分泌する藻に握られている。ぜひ物産はこの分野に集中投資していただきたい。飯島社長よろしくお願いします。
私は、野田首相、玄葉外相の対中外交にきわめて批判的だ。しかし中国が先立って法律により尖閣その他に領有宣言している事も勘案せざろうえない。 この稿では先月おこなわれた国連でのほとんどが空席の会場でおこなわれた日中の非難合戦で野田さんがどう演説すべきだったか、の想定演説を書いてみる。ここ100年以上、日本が平和的に領有してきた島に中国は漁船をしたてて日本の巡視船に攻撃をし、さらにレア・アースの輸出を制限してきました。これは一連の攻撃が周到に事前に計画されたことを示すものです。中国を現在支配する政党は銃によって政権を奪取してから全国民の選挙などは一度もありません。その政党のリーダーと家族たちは国と国民の富をかすめとっています。たとえば上位50名の共産党幹部の家族を調査したとします。子供が欧米の有名大学にいっていない家族などほとんどいません。多くは莫大な富を一族で持っているのです。国民の不満から自分達をまもる方法がどうしても必要なのです。そして、自分たちのリーダーを決める方法も選挙は形式だけで実際は事前に長老達が了承した人物がなります。その際の選ばれるための運動とは平和に生きている隣国にどれだけ乱暴な行動がとれるかを見せ付ける事もその有力なひとつの方法です。皆さん、ガリレオ・ガリレイが21世紀にうまれたとして逮捕される国はどこでしょう。一国しかありません。この国の党は世界の動きを国民に知られないよう必至に情報を管理しています。ここに大きな問題があるのです。指導者が党に、党が報道機関に命じた番組などの内容が、指導者の思考を支配してしまう現象です。 たとえば習次期主席(誰がきめたのか?)がパネッタ米国国防長官に伝えた日本悪玉論など江沢民(湖北政冶軍事閥首領)の命じた欽定歴史そのままです。ようするに習さんが日本に「抑制できなくなるかもしれない」といった真の理由はは日本に原因があるのではなく、自分たち共産党首脳が腐敗しているからです。私は、中国共産党が13億人の民に一人の餓死者もいない政治をしているのをしっています。しかし、人々はそれを当たり前と思い、さ らなる夢を追うのは当然のことです。しかしこの実現は途方も泣く難しいのは事実です。選挙によって政権から退去できない中国共産党が存在し続ける ためには、他国に対する憎しみを植えつける方法しかないのでしょうか。もしそうなら、あなたちは正統な政冶権力からほど遠い存在なのではありませんか。
中川秀直氏が引退とのことだ。色々の事情があり、完全引退なのかは不明だ。実は、私の勝手な見方なのだが、中川氏と個人情報保護法とは密接な関係がある。中川氏のプライバシーが報道により、かなり理不尽におかされたから対策として個人情報というが概念が強調され立法にいたった。本来は報道 の自由が最重要視されるべきなのだが、その制限が強行された。あたかも個人情報保護が報道の自由に優先されるかのような誤解があるが、これは絶対 に間違っている。この契機をつくった人物は重大な責任がある。中川氏のやや軽率な行動が仮にあったとしてでもだ。それ以外jの中川氏の政冶行動の 歴史的評価はしかるべき方にお願いしたい。
製紙業は大量の水を必要とし汚水を大量に排出する。そもそも外国に工場を建てるのに慎重であるべきなのは幼稚園児でも分かる事だった。しかし 2000億円を投じた工場を建てたからには捨てられない。工夫が必要だ。タンカーをやとって全部の廃水を引き取り、一部の淡水を送る込む。そうしてなんとか操業を開始するしか手はあるまい。10年ほど前に中国投資に邁進した経営者の奥さんは著名な中国大使の近親の奥さんがいたようだ。まっ たく現在の経営者と従業員にとって迷惑きわまりない決定をしたものだ。王子が日本最大の山林地主であることなど中国は先刻承知だ。
原子力発電に関する昨今の論議だが、甘すぎると思う。代替しうる現実的な発電は化石燃料によるものが大半だ。論議している大半の人が肝心の化石燃料を自由に買えると考えている。その前提がいつまで続くのか。昨年・今年とLNGが大量に買えたのは米国市場向けが余っていたという偶然の事態からだ。それよりなにより金 がいつまで払えるかだ。代金をいつまで払えるのだ。貿易収支は赤字基調、財政は大赤字だ。電気が必須のものであるかぎり、発電方式にどれだけの選択がゆるされか、という視点からの議論も必要だ。
安倍氏が次期総選挙で「改憲」を旗印にするらしい。事実としたら非常にまずい。いまは民主党の暴政でガタガタになった日本を正常モードにもどすだ けに精力を集中すべきだ。国論の分裂が必至の改憲論議は後回しだ。
10月3日付けの夕刊フジを読む。1面は、中国軍最高幹部の側近の談話記事だ。次期首相になるであろう李克強氏の談話で「日本は人類共通の敵」と語っているとのことだ。知日派としては随一の彼にしてこうだ。こうでも言わなければ中国政界で生き残れないのだろう。あらゆる日本のマスコミ、ミニコミを通じてこの微小なブログ・サイト「広瀬誠のブログ」が尖閣国有化の有害・無益を大きく叫んだ、と確信する。しかしそれでさえ甘かった。どう比喩すればいいのか。仲の悪い夫婦が離婚話を囁きながら。ダンスをしていた。踊りからかえると席に一方が呼んだ弁護士がいた。国有化は弁護士にあたる。これではブチコワシだ。夫婦だけのの会話はこれ以降成立しないだろう。夕刊フジは日中の軍事対決をシミュレートする記事が多く日本有利という記事さえあった。しかし、現実にかえれば、米国と中国の核戦力は急速にパリティ(対等)に近いづいていると見ていい。我々は現実をみるべき だ。野豚首相と玄葉害相が国民に与えてくれた現実に。これほどの外交音痴が政府の首座をつとめる国はなかろう。そんな国は存続できないからだ。
東京で亡命ウィグル人たちが大会を開いたのはいつだったろう。誰が発案し組織したのか。中国も騒ぎ立てると逆効果になると思ったのか、抗議らしい抗議はなかったようだが、内心は激しい怒りがあったのだろう。今回の尖閣国有化を重ね合わせると、誰かが日中間に騒乱を起こそうとする意図を感ずるのだが、皆さんはどうですか。
さきだっての日経新聞の模様変えは一部で不評を買っているらしい。わたしも時々心洗われ、勇気付けられ、なるほどと頷いた日経一面の「春秋」欄の 変化に落胆している。今日10月2日の同欄の中身だが、反発さえ感じている。前法相の死刑執行のサインにどうやらお冠らしい。特に退任4日前の執 行がさらに御気に召さない。では、いつにサインしたら満足なのか。我が国は3審制と私は了解しているが、春秋子は実質4審制とお思いなのか。さら にポツダム少尉なるものの理解も粗雑すぎる。少尉だけの進級と解したら大間違いだ。その動機なるものの理解も筆者の心性を反映してか卑しい。本日 の内容だけで判断すべきではないが、春秋子の怒りにシンクロするのがややもすると困難なのだ。別に困る事ではないが、やはりちと困る。
戦前、戦中と総理には陸軍士官学校の出身者が続いたが、陸士の教育の主眼は接近戦での技術と心構えであった。客観的にみてそうだろう。とてもグ ローバルな視野を培う学び舎とは言えない。昨今の松下政経塾出身の閣僚の稚拙な外交ぶりを見ていると、この政経塾でどんな渉外的な教育がなされた のか。そんな疑問が湧いてくるのだ。オールモスト・ナッシングと推測する。
野田さんは田中真紀子氏を対中国配慮で文科相にするとの報道だ。国際法上意味をもたない尖閣国有化の事後処理に内閣の一員に親中派を任命するなど 愚か極まりない。内閣が中国にいいようにコントロールされたら、尖閣の保持どころではない。すくなくともその端緒になる可能性がある。これは途轍 もない悪例をつくりだした。民主党の愚かさはどこまで日本を害し続けるのか。先稿で民主党を日野富子に例えたが今回はそれをはるかに上回る害を日本に与えるだろう。

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