2010年7月アーカイブ

昨日の報道で米国のワシントン港に入港する海上自衛隊の練習艦をみたが、一佐から三佐クラスの挙措がかんばしくない。スマートさに欠け自分たちが見られているという自意識が少ない。
7月25日の9時からのプロジェクト・ジャパンだが、こういう内容の番組はあっていいのか。あっていいのだが、小細工が多すぎる。思い入れたっぷりのバック・ミュージック。悪者めかした声色。更に問題点を摘出すると五十嵐解説委員の「ほとんどが戦前からの」発言の信憑性だが、島嶼部の出身者は戦後の移入者が多いのが常識ではないのか。36年統治したのだから、危難があったら来るのも理解できるが事実は事実とすべきだ。戦後の騒動も抑圧の反動として8割引して理解すべきだが、番組では警官隊の暴力が扇情的に強調されている。それに対しデモは整然たるものばかりがめだつのだ。
後藤新平の孫である鶴見氏関連の本は多い。最近も数冊でた。この本の特徴は一つのイシューで彼がコメントした経年的変化を記録していることだ。といって本質的変化は感じられないが後年の研究者には便利だろう。この本で私にとって最も興味深い点を紹介する。

言い残しておくこと
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鶴見俊輔
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NHKをはじめ民放の各社での地デジ告知のしつこさは異常だ。告知だけでなくわざわざ画面を見にくくしているのも理解できない。いったい何事なのか。総務省の役人は異常さに気がつくべきだ。似た例としては戦争中の「聖戦完遂」のPRのしつこさがあろうが、それを上回るのではないか。
金元受刑者の件だが、菅内閣は118人の犠牲者とご遺族に金への厚遇をどう説明するのか。同じようなケースでパンナム機のリビヤア工作員のケースがある。彼らにこんなことをすれば国際与論は激怒するだろう。官房長官もこの程度のひとだったのか。政府が違法行為を行ったことに関して弁護士に聞いてみた。「警視庁も立件しないと声明しているし、ワシもしたくない。すべきと思う人もいるだろうが個々人で中井(国家公安委員会委員長)などを東京地検などに刑事告発すればいい」という返事であった。かつて入国要件を満たさないカルト教団の教祖を入国させて根来氏が批判を浴びたことがあったが、これほど非道い法規違反ではなかったはずだ。
昨日のCNNニュースで日本で外国人の奴隷労働が多いと報道された。研修と称する外国人の就労は、さまざまの日本人から危惧の意見が出され。日本政府の対応の遅さに批判がある。日本の国旗の背景に奴隷労働という言葉で批判されたのだが、報道のとおり長時間の残業労働も実態としてある。だがちょっと待って欲しい。奴隷労働に残業労働はない筈だ。
今回の金元工作員の入国は入管難民法に違反する。国家が無法をあえて行うなら、別に議会で法律を作る意味はなくなる。政府の恣意が大どおりするのだ。福田(赴)内閣が受刑者を超法規的に釈放した例はあるが、どれほどの苦悩のすえに決断されたことか。
先日行われたゲーツ米国防長官と北沢防衛相の会談をテレビでみたが異様な光景だった。握手するのだがゲーツはそっぽを向きながら握手、北沢もあっちをむきながらだ。欧米ではありえない事だろう。グアム移転費用の増額が要求されたわけだが、むしられる方も大変だが、むしる米国もその心象風景はどんなものか。プライドをかなぐり捨てての無心だ。
本ブログでも紹介したこの映画(副題は樺太1945年夏)が、渋谷で上映される。以後、7月24日は名古屋のシネマスコーレ、7月26日は京都みなみ会館、札幌はシアターキノで8月7日、横浜はジャックANDベティで8月7日、新潟はシネ・ウインド、大阪は第七藝術劇場(いずれも期日不祥)。勝手紹介なのでご自分で確認してください。渋谷では二木てるみ氏などの挨拶、軍事史研究家の解説がある。日時は03?5489?2592 シアターN渋谷に問い合わせを。
かなりむかし北海道の大手衣料品おろしの副社長格の人と会った。雑談でその180センチを超える方は昭和20年樺太の部隊から、なぜか北海道の北部に移され、訓練らしきものをしているうちに終戦を迎えそのまま復員したが不思議でたまらない、とおっしゃった。わたしは即座に「この戦争は駄目なので有能な若者を温存した」のですよと申しあげた。北部軍司令官・樋口季一郎の口頭の命令でしょう、とか体格のよい青年ばかりで四街道の野戦重砲隊にいくのではという冗談があったのでは、とは言いすぎなので控えた。前置きが長くなったが、本書は終戦時の樺太・千島以西・北海道地域の陸軍の司令官だった樋口季一郎中将の伝記である。

指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎 (文春新書)
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『AERA』7月12日号で日産のゴーン社長の年収8億9000万円を山田厚史さんが報じている。さすがに取材がいきとどいており感心する。これだけの取材は日頃の努力の賜物であろう。ただフランス人に言わせれば日産を救ったのは誰か、と言う事になる。
おおむね妥当な選挙の結果だ。雑感を述べる。労組はいわば月の光だ。無益ではないが、これだけでは生命の助けにならない。企業や個人の努力が太陽の光だ。これなくして社会保障もありえない。大企業からの法人税がおおきな財源ではないか。民主党は月の光を党のおおきな光源にしている。育つのは隠花植物だけだ。派遣を規制しても企業が国外に逃げるだけだ。
日本は韓国の同盟国ではない。たまたま米国を共通に同盟国にしているだけだ。韓国の哨戒艦沈没は不幸な事だが、日本にとってもっと重大な侵略行為は竹島へのアワビ放流などの行為だ。日本が韓国に国連などで協力しているさなかにこれだ。日本政府は狂っている。まずすべきは自国への侵略への抗議であり反撃だ。これなくしての協力は侵略容認に等しい。
別に私の独創的予見ではない。今土曜日の昼過ぎの日経系テレビで田原氏と田勢氏の対談を見ていてのことだ。田勢氏の考えを私が勝手に敷衍したものだ。勿論、明日以降の開票結果次第だが、民主党が54議席より下なら可能性も濃くなろう。谷垣氏も「あんたが大将(対象)」といまでも思っていそうだ。
雑誌の『WILL』8月号に麻生外相(当時)が米国の知り合いに日本も核武装が必要と説き続けたらライス国務長官が火消しに日本を訪問した、という。日下公人さんの話だ。核武装すれば、米国への依存は激減する。ゲーツの日本むしりも即座に却下だ。とすれば、米国が日本の核武装を阻むのは商売がからんでいる、と見ざろう得ない。
ゲーツ米国国防長官がグアム移転費用の増額を求めた。当初の合意が途方も無い金額だから、これは米国による公然たるExtortion (恐喝)とみてもよかろう。海兵隊隊員による少女暴行の後に小泉首相(当時)は、5000億円をこえる金額を負担して海兵隊の一部移転を合意した。
電力会社がマイクロ水力発電に不誠実な態度をとっている点の疑惑についてはすでに書いた。もっと経営に響く大問題がある。雑誌『選択』7月号で世界的に値下がりが続いている天燃ガスの国際市場で、原燃料費調整制度に安住して、天燃ガスの高値掴みを日本の電力・ガス業界がおこなっている、という指摘だ。
日本の公共放送が腐敗の臭いをプンプン発散しはじめきた。イメージ映像で目立つのが青海チベット鉄道だ。だけどこれって中国の満鉄だ。公共放送って芯から腐り始めているのではないか。なお、満鉄の当時の国際的な合法性を97点とするならチベット鉄道は98点。将来国際法の法源となりそうな国連人権委員会の動向を考えれば、満鉄以下かもしれない。
官業に類する企業のダメさ加減は常識だが、今回のゆうパックは格別だ。郵便 小包は霞ヶ関が国鉄を援助するため注力しだした。そのためのヤマト運輸イジメは小倉さんの本にくわしい。日本でだめっぷりの1,2をあらそった運輸省 ももろに口出ししたから結果の悲惨さはあらかじめ保証つきだ。今回の鍋倉眞一氏がどういう経歴なのか、どうせ役人上がりだろう、事故説明も素人はだしで聞くに耐えない。

メドベージェフ氏がプーチン首相との差別化の欲求があるのは理解できる。本人より取り巻きの方が強く独自色を求めているかもしれない。では、プーチン氏との差別化をどこに求めるか。プーチン前大統領は日本への理解が深いことで知られていた。これはロシア政界ではかならずしも歓迎される事ではない。現大統領の側近たちがこれに目を付けない訳がない。
放送大学の中村洋氏の今日5日の講義によると、地下鉄サリン事件の死者は、特効薬のPAMをかき集めなければ600名を超していた、とのことだ。河野さんの被害状況と酷似していると気づいた信州大学の先生がFAXで通知。
伝記文学の巨匠・杉森氏の作品である。古本を神保町でもとめた。『天皇の料理番』や『アラビア太郎』はおもしろかった。例外は『近衛文麿』で、なんでこんな甘い評価ができるのか不思議だった。理由は、大政翼賛会のボスで上司の後藤隆之助の依頼による執筆だったからのようだ。さて本書だが、主人公・明石元二郎の日露戦争の後方擾乱活動の記述もさることながら、寺内正毅朝鮮統監の下での憲兵隊司令官時の記述に価値がある。伊藤博文・桂太郎を中核とする併合反対派が力(命も)失い、半島の憲兵隊のトップとして再任した明石が裏面工作に辣腕を振るう。

錆びたサーベル (1974年)
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有効期間を過ぎたインフルエンザのワクチンの破棄費用を除いても300億円を はるかに超える損害を出した厚労省だ。説明は女性官僚がノバルティスに泣いて もらった、というまるで自分達の説得が効いたと言わんばかりのものだ。女性官 僚なら追及も甘かろうともし考えているなら許しがたい。これだけの冗費を国民 に強いたのだから、最高責任者の長妻大臣が釈明に現れるべきだ。
スーパーをみても急速に水耕の野菜が増えているようだ。ナトリウム光などでの 完全工場生産の作物はまだ少数派だが、部分的な工場生産は激増中だ。

植物工場ビジネス 低コスト型なら個人でもできる
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この本は 過度に学術的でなく、実際に手がけたいという人や企業などの絶好の手引書であ る。ビジネス感覚とサイエンスの適度なフユージョンといった内容である。私の推測では、著者は大阪府立大で農学から生命環境への不本意な転向を迫られて、 その後千葉大大学院で得心のいく教授生活をなさっているのではないか。ご自身 が定年後に本書のようなビジネスを目論んでおられるようだから解説も実際的 だ。新しいトレンドをウオッチしている人も必読だ。
消費税を10%にしても破局を数年遅らせるだけかもしれないが、やらないより良い。なんとか自民党も共同責任者に仕立て上げたい菅さんだが、自民は乗ってこない。亀井氏の態度は論外としても渡辺喜美氏の態度は民主党のデジャブでそうそう無駄さがしはうまくゆくまい。あと2,3年は国債も売れるだろうという共同幻想のうえに現在の政治状況はなりたっているが、経済パニックはどんな原因で突然起こるか予測はつかない。

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