29日、NIKKEI-CNBCのTV番組「WALMART NOW」を視た。全米で4000店舗以上の展開をしてその低賃金と独特の企業文化、地域社会の既存システムの破壊でいわば文明論の対象となった観さえあるウォルマート。この重要な取材対象に、真剣に取り組んだ好番組だった。アーカンソーで始まった小さなスーパーがいかに全世界的存在に成長していったかをその問題点とともに赤裸々に報道した姿勢は米国TVジャーナリズムの実力をいかんなく示したものだ。
7時間ほど後にWBSのスタバ特集も見た。おそらく1年以上の期間と半端じゃない費用をかけた前者と比べるのは妥当ではないが、かなりの物足りなさを後者
に感じた。前者は、対象への批判は酷烈とさえ表現できる部分があって、しかも対象をかなり肯定的に理解できる、という高度の技があった。WBSの実働部隊
は対象への批判はゆるされているのか。というより批判のテーストを初めから排除した番組なのか。コメンテーターを含めやや袋小路に入りはじめているのでは
ないか。雄渾な気宇に満ちた作風の経済テーマもたまにあっていい。
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