4月2日の産経新聞で古森義久氏が太平洋戦争に関するトム・ハンクスの発言を紹介している。戦争の原因を相互のレーシズムにあるとしたもので、妥当な発言だ。古森氏はこの見解を批判するハンソン元教授、FOXTVのオライリー、ネオコンのリチャード・パール、映画評論家・ゴールドスタインの意見を紹介する。しかしこれは均衡を失している。ルーズベルトの死後、多くの米国の歴史家が開戦までの米国政府のやり方を批判した本を出した。タンシル教授、ビーアド米国歴史学会元会長、ジャーナリストのモーゲンスターンがおもなものだ。
特にモーゲンスターンの本はベストセラーになった。FDR批判は米国のある世代(今75歳以上)のインテリの常識であった。勿論賛成の人も反対の人もあっ
た。どちらかといえば共和党支持者がFDRに批判的であった。しかし時がたつにつれ中学生レベルの「正しい歴史」が米国民の常識となるのは当然であった。
トム・ハンクス氏は歴史書を精査したにちがいない。これらの多くの本は絶版であり、例えばイェール大学から出版されたビーアドの「ルーズベルト大統領と1941年戦争の到来」は100ドルくらいする。よほどの勉強好きの米国人でないかぎりロスト・ジェネレーシヨンになりつつある人だけが妥当な見解をもっ
ている
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