2010年4月アーカイブ

29日、NIKKEI-CNBCのTV番組「WALMART NOW」を視た。全米で4000店舗以上の展開をしてその低賃金と独特の企業文化、地域社会の既存システムの破壊でいわば文明論の対象となった観さえあるウォルマート。この重要な取材対象に、真剣に取り組んだ好番組だった。アーカンソーで始まった小さなスーパーがいかに全世界的存在に成長していったかをその問題点とともに赤裸々に報道した姿勢は米国TVジャーナリズムの実力をいかんなく示したものだ。
ニューシティー・レジデンスの破綻は、一昨年の末の事だが、余資の運用先だったしリートの資産は消えないだろうからと静観していた。翌年春の総会から猛然と怒りが湧きだし裁判というまったく予想もしない体験をする事となった。本書では、188ページから、この問題を論じているが、著者は、「金融庁が認めるように、金融機関が理不尽な行為をしない限り、リートは破綻することはない。ニューシティは破綻したのではなく、運用者が私利私欲を図るために破綻させたとしか考えられない」と記している(197ページ)が、私も同感だ。被害者の方たちも同じと思う。ぜひ、読んでいただきたい。一般の方も優良リートの購入に参考になるだろう。
一気に読んだ。アメリカ史上空前絶後?の4選大統領は、多くの国民への報告義務を果たすことなく政治活動を執り行った。ラヂオの時代故に許されたことと後世の歴史家は評する。彼の国民に報告すべき事は何だったか。隠された妻への背信か。しかし、彼の愛娘は、母エレノアを裏切って、父大統領のために愛人との逢瀬をつくる。なぜか。確実な敵国の攻撃の情報を得つつ、部下の軍人には通知せず、怠慢のゆえに軍事法廷への召喚を準備させる最高指揮官とはそも何ぞや。もろもろの疑問に応えるための良書である。
もんじゅ再開許可の決断、大変重いこととお察し申し上げます。ただ、14年前でしたでしょうか、あの事故、温度計を高温、高速のナトリウムが流れるパイプに温度計を取り付けるという無謀な思いつきを軽率に実行して見た目には大事故になったかと思います。この炉は、ご存知のように、プルトニウムを生成するという人類として身に余るやもの高度の業をなす試みであります。
読売新聞「政治の現場」第1回ですさましいばかりの国際社会での日本の存在感の低下を報じている。ワシントンでの核サミットでも、わざわざ鳩山氏はワシントンのブラジル大使館に赴いてルラ大統領に会ったという。属国扱い寸前ではないか。辱めを受けてもなぜ会っていただくのか私には理解できない。ルラ大統領は少年時代にサンパウロの日系人の店で働いていたという。どんな記憶があったのか。
大恥続きの内閣だが、これもひどい。ひどすぎる。オバマ・鳩山会談のメモを取らないよう指示が出た、との事だ。今朝の朝ズバの女性コメンテーターの言うとおり「密約」以前の問題だ。官房長官は理工学部出身のようだが、リーガルマインドは最低限必要な職種だ。ま、鳩山さんがまだ「官房長官が、官房長官が」と言い出さないのは褒めていい。勿論皮肉である。付言すると、鳩山さんも法的な思考は不慣れかもしれない。そして内閣法制局の軽視である。グチャグチャになるのははじめから必至だったといえよう。
いったん副幹事長会議で解任された生方氏だが、副幹事長会議は解任の権限をもっているのか。持っているとしたら幹事長の一言で覆されていいのか。また、副幹事長会議は、自らの決定の取り消し、もしくは生方再任の決議をしたのか。半端じゃない国費が政党に渡されているのだ。はっきりする責任がある。
総理も岡田外相も普天間の抑止力にご留意のようだが、根拠は薄弱だ。言葉遊びに近い。おおきな目でみれば、小沢氏の「第7艦隊で十分」が正解だろう。海兵隊のトップの北朝鮮の核ウンヌンはかなりの想像力が必要だ。米側も日米安保の重要性からくらべれば普天間など1000分の1くらいの小事だが海兵隊が主役だ。戦前の関東軍と比するとおこられそうだがちょっと似ていなくもない。その海兵隊も爆音の出し放題、なにより少女暴行の兵士の所属だ。そこをだされると弱い。
今日21日の党首討論で鳩山総理はあたかも米側と「腹案」で交渉しているかの発言をしたが、米側が相手にする訳がない。期限が迫っているのにどことも下交渉のあとがないからだ。ネットでは63歳児と揶揄される総理だが、4,5歳児程度の嘘をつく。こんな総理みたことない。谷垣氏もがんばったが、米側のだれと交渉しているのか、の追及が欲しかった。5月末までに総理辞任の確率9割と予想する。さすがに国民も怒り出すでしょう。
少年の草野球で移動ベースというのがあった。鳩山さんもこの手でなかったか。鳩山少年がバッターボックスに入ると執事がでてきて、「一塁ベースを近めにねがいます」と。ま、こんなふうにお育ちになられたのではないでしょうか。ルールが自分の勝手で伸縮自在の男。お世話になった人の愛妻を寝取っても友愛になっちゃう御仁ですから。
旧聞に属するが、菅副総理は日本人死刑囚が処刑される時期に合わせて訪中、あちらの首相とにこやかな笑いを写真に撮られたが、何のために行ったのか。中国としては日本が麻薬犯罪にだらしないことを宣伝できるし、助命にきても聞かないよ、と毅然とした態度もピーアールできる。子供の使いが国費をつかって行ったということでしょうか。

イギリスのようなかかりつけ医の制度は日本では作用していない。昔は地域の開業医が実質そのような存在だったが。今日の提案は、各家がかかりつけ医をきめて、毎月1万円なり3千円なりを自動引きおろしで医院に送金する制度だ。診察がかりになくても送金する。医院は安定的収入が見込めるし、患者もなにかと安心だ。国としても医療費はかなり抑えられると思う。この制度は政治家への庶民の献金にも使える。
            
獣害で山間地の農業は大変のようだ。ここは発想を変えて森にはナラの木を植え、畑はイノシシのために芋や陸稲を植える。ドングリを食べて大繁殖間違いなしだろうから、観光客を勢子にしたてて猟をする。しし鍋で歓迎である。山野全体をイノシシ養殖地にするわけだが、こんなの机上の空論でしょうか。

まず日本は米国産業復活の触媒役を努めるべきだ。石炭液化事業は南アフリカで盛んに操業中だ。米国内の起業に協力していい。米国の核技術力は軍事偏重とはいえ日本の比ではない。原潜にしろ原子力空母にしろ大変な技術力があるのに民生技術に転用するのが遅れている。ドイツのオットー・ハーン号などがお蔵入りしたのは、石油が安く運航費が対抗できなかったせいで、現代の石油価格なら、原子力商船はペイできるだろう。GEと協力していい。
金を持っているシルバー層の消費拡大が景気回復の方策の一手段だが、その層もいつまで生きるか予測できない以上、おいそれと財布を開く訳にいかないのは当然だ。ここで、登場するのが、同世代が金を出し合って生き残りが配当を受け取っていくトンチン債だ。
16日の閣僚懇談会で総理は公立小・中学校の耐震化のため予備費を使うよう川端文科相に指示した(読売17日4面)。四川大地震の教訓から、ほとんどあらゆる政策に優先して緊急にすべき施策だが、いろいろの事情があったのか。それでも総理が指示したことを評価する。やさしい(自分に特に)性格が、結果として多くのDISASTER(災厄)を招く恐怖感(と現実)を国民に与え続けた総理だが、今回の指示は素直に評価したい。
拙稿で北岡教授にもの申したが、では佐高氏が正しいとか、同氏の鳩山擁護論(結果的に)が正しいという訳では決してない。最悪の馬鹿は鳩山氏である。クリントン国務長官と話して「何々に賛成(反対)」の思いをいただいた、とこの大馬鹿者はいったのだ。
現在の老人介護資格は、現役時代の社会貢献の度合いを無視したものだ。いわば必要度だけの原始共産制の制度だ。これでいいのか。主婦の貢献度は測定が困難だが、男性は納税総額その他を加味して待遇に変化をもたせる。しかしこの制度、私自身も将来直撃されるやも。やはりヤメにしますか。
すこしタイトルから離れるが、『大腸菌』という本と『進化の存在証明』という本を読んだ。大腸菌をテーマにして科学読物が可能なのだから、欧米の一般読書者のレベルは高い。O157とかいう大腸菌の変種もいるのだから日本でも読まれてもいい。志賀潔の発見した赤痢菌も一種なのか、本ではそう読めるのだが。後者の本は利己的遺伝子のドーキンズが書いたもの。大変な博識を詰め込んでいるのだが、本の目的は、進化論を否定する者たちへの反論である。一方では感嘆する読者レベル、一方では高度な内容だが目的が失笑を呼ぶ。ま、こんなものか。
現代のブラジルを知るための最良の本。著者イシ氏は日系3世で日本とブラジルの両国事情を熟知しているし、ラテン的のりも十分なので実に楽しく読める。このシリーズは70冊を超えたが、ベストの本の一つだろう。紹介したもう一つの理由は、本書113ページのテレビニュース番組の章だ。ブラジルの人気ニュース番組『ジョナール・ナショナル』は米国の9.11事件の報道の際、自前の取材でNYに住むブラジル人生存者を探し出し、さらに世界各国の反響を特派員がリポートした。日本のマスコミも日本人のサーバイバーを取材すべきだ。けっして今からでも遅くない。謎を解く努力を日本の視点ですべきだ。
東京新聞4月14日8面の記事タイトルである。アサヒビールと九州沖縄農業研究センターがサトウキビの新品種を利用して砂糖の生産量を維持しつつ大量のエチルアルコール(従来の約5倍)を製造できる新技術を開発した、とのことだ。これは新聞の1面を大きくかざってもいい報道だ。ブラジルにも広がったなら世界のエネルギー事情にも影響を与えるだろう。朗報といっていい。
佐高信氏がサンデー毎日で北岡東大教授を批判している。元ネタは「月刊社会民主」で服部良一衆院議員が書いたものだ。米国の会合で北岡氏が鳩山首相を揶揄したことを憤慨しているのだ。私は佐高氏の意見は買わないが今回はおもしろい。
核兵器使用のドクトリンはロシアが、その閾値(しきいち)を下げつづけている。シラク仏前大統領も核使用を対テロ時に使うと発言した事がある。なにより実際に使用した米国がイランや北朝鮮に使用する可能性を残す、と言明したのは問題がありすぎだ。なにも反省がない、ということだ。米大統領よりイランの指導者の方がこの場合道理にあっているのだからどうしようもない。
日本の恥、とも危惧されていた小沢訪米団が中止となった。本ブログや伊奈日経論説委員などのコラムも「米側を」事態の正常化に向かうのに役立ったと自賛してよいだろうか?ご本人はマスコミはあまり関心を持つな、という趣旨のコメントを出したようで強権体質は変わらない。
先日、ブラジルの資源会社は鉄鉱石2倍値上げで日本の製鉄会社と契約した。そこでささやかれているのが、例のオリンピック招致の際の石原都知事発言だ。決まったものだから祝福するのが大人の常識ではないか。祝賀ムードに水を差されて喜ぶ者はいまい。
亀井大臣が郵貯で米国債を買いだすとの声明は人耳を驚かせた。小泉の大量購入で日本はすでに10兆を超す欠損を抱えているのではないか?
この時期、Yに大きな影響を与えた人物に同社研究課の今井隆吉氏がいる。広瀬にはリリエンソールの『TVA日記』の訳者として記憶があるが、地頭の良さでは日本有数であろう。核後進国の日本の核平和開発を知的参謀長として推進した人物だ。このころ(昭和43年)Yは結婚する。紹介者は母の道子である。彼女は鉄幹・晶子の次男である秀(後のイタリア大使)に嫁し、数年義理の父母と同居した。その思い出を『どっきり花嫁の記』と題して出版、その担当編集者だった石川とも子を息子の嫁にと発案したわけだ。

どっきり花嫁の記―はは与謝野晶子
民主党の渡部恒三氏から、家出老人と揶揄された新党だが、シルバー新党と居直れば、これはこれで逆に存在感を誇示できうる。人間は若者だけではないのだから。で、与謝野氏本をご紹介する。実際の取材は小菅尚氏のようだ。本は平成20年9月の福田(康)総理辞任後の自民党総裁選で始まる。私など5人立候補したのも忘れたが、麻生・与謝野・小池・石破・石原であった。351・66・46・25・37票の結果だった。
今週の週刊誌で作家の保阪正康氏が解任された鳩山「批判」の連隊長や部下を批判しているがどんなものか。まず圧倒的に鳩山総理が悪い。日米同盟の重要性を防衛大卒業式で述べたが、いったいあんたはオバマ訪日の時どうしたのか?
M.フレッチャーの書いたこの本は、おもしろい。戦場カメラマン本は数多いが、一味ちがう。米国NBCの下っ端からエミー賞5回受賞などの大物特派員になるのだが、親の出自はバルカンのユダヤ人で英国に亡命し1947年にロンドンで著者が生まれる。BBCを経てNBCでイラン革命、ポーランド連帯、キプロス、ローデシア、アフガンを取材する。テル・アビブ支局長として、コソボ紛争を報道するが、昔ユダヤ人を助けたセルビア人を非難し、迫害したクロアチア人を結果として支援する報道をせざろう得なくなる。そこらの葛藤が興味深い。インティファーダ報道にもユニークな報道姿勢を貫くのだ。ルアンダの西欧批判も妥当だ。戦後史の目撃者はまた自分史も容赦なくさらけだしている。買って損はない本だ。
ある一流出版社の発行する週刊誌のトップ記事のタイトルで鳩山首相は「ホンにおまえは屁のような」と評されている。異例であるが異論も出ないようだ。3月末に腹案がある、といい5月までに相手方の了解までふくめた解決を公約しているのだから「屁」と天才のどちらかであろう。前者の可能性が99%と予測する。ただ、米国サイドでいうと、別に日本の非難はこわくないのだが、同じ米国人の批判はこたえる。オバマ大統領も海兵隊を敵にできないが、海兵隊も日米関係悪化の原因が海兵隊にある、という米国内の批判は避けたいところだ。無責任がキャラの総理もそこは十分承知だ。5月の期限を用心深く延期するサインを米国が見せ始めている、と総理は読んでいるだろう。
邱永漢氏のブログをいつもよんでいる。3月31日の記事もおもしろい。数十年まえスペインに邱氏が行ったとき昔大帝国を創った民族の末裔が小市民として生きている様を見て感慨にふけったということだ。
国松孝次元警察庁長官の狙撃事件が時効となった。時効は国外滞在で停止となるからまだ訴追の可能性もわずかにある。サンデー毎日最新号で当時の井上幸彦警視総監の批判がなされているが、この人、歴代警視総監中最低の評価は避けられない。当時のジョークに、彼の最大の希望は山梨県知事になることで、日本国とオウム国の山梨県知事の両天秤をかけた、というのがあった。
4月2日の産経新聞で古森義久氏が太平洋戦争に関するトム・ハンクスの発言を紹介している。戦争の原因を相互のレーシズムにあるとしたもので、妥当な発言だ。古森氏はこの見解を批判するハンソン元教授、FOXTVのオライリー、ネオコンのリチャード・パール、映画評論家・ゴールドスタインの意見を紹介する。しかしこれは均衡を失している。ルーズベルトの死後、多くの米国の歴史家が開戦までの米国政府のやり方を批判した本を出した。タンシル教授、ビーアド米国歴史学会元会長、ジャーナリストのモーゲンスターンがおもなものだ。
私は、麻生さんが首相の時に、皇位継承への政府による具体的な動きを期待した。しかし、やはりむずかしかったのだろうか。外戚の出身官庁出身の東宮大夫が、愚かしい学習院への行動を起こして世間の顰蹙を買ったが、このような愚行は初めてではない。

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