情報工作の一例

ある名門出版社から妙な本がでたことがある。近代日本のノンフィクションぽいのだが、妙に胡散くさい。日本を誹謗しているのだが、少数民族の問題もからめ実に手が込んでいる。たまたまその社の人と出会ったので、妙な本を出しましたねと聞いてみたら、ある年配の社員が頑固に出版を主張しましてね、という答えだった。お里は知れた。
本のなかでテコンドウを目一杯讃美しているのだ。テコンドウといえば、CNNでアメリカの少女がある動機で習いだしてうまくなった報道を見た翌月、日本の 大新聞で日本の少女の同種の記事を見たが偶然ではあるまい。その他ハワイで出版された皇室の起源のトンデモ本もみたことがある。昨年亡くなったCIA出身の外交官ジェームス・リリーの『チャイナハンズ』草思社刊にも朝鮮にいた日本の官憲が、伝統的な白服に血を投げつけた、という印 象的だが、悪質な誹謗をまるで見てきたかのように書いている。第三者を動かすためには宣伝が、情報工作がどうしても必要だという一例だ。

チャイナハンズ―元駐中米国大使の回想 1916‐1991
ジェームズ・R. リリー ジェフリー リリー
草思社
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出典:AMAZON

出版社/著者からの内容紹介
トップ中国分析官として知られる元駐中大使が、ニクソン電撃訪中、台湾との国交断絶、天安門事件への関与など米中の重要事件の真相を語る。第一級のメモワール。

内容(「BOOK」データベースより)
本書は、過去九十年間に米国が中国にどう関わってきたかをテーマにしている。それは中国の歴史に関する万巻の書を分析材料とするものではない。むしろ、個人的体験を純化していく中で、米国と中国という二大当事者の傾向、変動、さらにそれぞれの功罪をよりよく理解しようとする試みである。CIA工作員、キッシンジャーの代理人、駐中大使...米国きっての「中国通」が明かす戦後米中関係の深層。

内容(「MARC」データベースより)
CIA工作員を振り出しに、外交官に転じてキャリアをのぼりつめた、米国政府きっての「中国通」の回想録。ときにスパイ小説さながらのエピソードを披瀝しつつ、自らの職歴に重ねてアメリカの対中政策の変遷をたどる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
リリー,ジェームズ・R.
1928年、スタンダード石油の市場開拓員だった父の任地、中国・青島に生まれ、51年、イェール大学卒業後、CIA(米国中央情報局)情報官となり、日本、台湾、香港、フィリピン、カンボジア、タイ、ラオス、中国に赴任。準軍事工作員の訓練、秘密工作活動に従事する。ニクソン訪中後の73年から2年間、 CIA北京事務所長。CIA退官後、80年、NSC(国家安全保障会議)東アジア担当顧問。82年~84年、米国在台湾協会台北所長(大使に相当)。86 年~88年、駐韓大使。89年、駐中大使となり、天安門事件に関与(~91年)。中国・台湾・韓国3カ国の大使職をすべてつとめた米国唯一の外交官。国防総省次官補を経たのち、現在、保守系の有力シンクタンク、AEI(アメリカン・エンタープライズ研究所)上級研究員

リリー,ジェフリー
ジャーナリスト、教師。『ウォールストリート・ジャーナル』等に寄稿。現在、中央アジア・キルギスの民主化プロジェクトに参画

西倉 一喜
1947年、埼玉県生まれ。72年、東京外国語大学中国語学科卒業後、共同通信入社。岡山、神戸支局を経て外信部へ。80年から1年間、北京留学。マニラ、北京・ウランバートル、ワシントン各支局長を歴任。編集委員兼論説委員をつとめ、2004年に退社。龍谷大学法学部教授(中国、アジア政治論)。83 年、『中国・グラスルーツ』(めこん)で第15回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


          

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このページは、Makoto Hiroseが2010年3月 5日 15:14に書いたブログ記事です。

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コメント(1)

本文中、終わりから3行目に「悪質」としましたが、被圧迫民族が開放のため知恵をこらすのは当然です。当時の官憲にとってと理解ねがいます。併合は誤りですが、当時の為政者に、自民族にふたたび203高地の悲劇を繰り返させる可能性を減じさせる政策との判断があったとしても不思議ではありません。

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