『鳩山一族 誰も書かなかったその内幕』伊藤博敏著を読む

周密な調査、取材で鳴るジャーナリストが鳩山ファミリーを解剖した書。安政3年、岡山・美作勝山藩の江戸虎の門の藩邸で生まれた鳩山和夫。父は藩の江戸留守居役、東京支社長兼外務大臣である。抜群の頭脳と穏やかで謙抑な人格で法曹の品格向上、早大の運営にあたる。松代藩士の多賀努の娘・春子との理想的結婚で一郎、秀夫のこれまた秀才兄弟が誕生、秀夫は旧制一高開闢以来の成績というから、すごい家系である。一郎の代となって、問題は文部大臣時代の滝川事件の対処だが、筆者はあまり批判のボルテージを上げない。猪木正道氏など現役の京大生だったから辛辣なのだが。戦後の日ソ交渉も禍根を残した面もあろう。威一郎の代では、安子さんのゴッドマザーの記述がひかるが、脱税問題の切り込みはやや物足りない。第1章で近年の政治の流れを再確認するのもよいだろう。なにせ銀行と同じで政党もおぼえきれない。なお71ページの林謙治は林譲治か?

鳩山一族 誰も書かなかったその内幕
伊藤 博敏
彩図社
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出典:AMAZON
商品の説明
内容紹介
偽装献金問題、12億円の贈与、 あの金は一体「どこ」から出たのか? 鳩山首相は何を考え、どう行動するのか。 その原理を知るには、日本のケネディ家とも言われる、 名門「鳩山一族」の歴史を紐解く必要があった。 曾祖父、鳩山和夫――維新のエリート。祖父、鳩山一郎――昭和の名首相。 父、鳩山威一郎――官僚トップに上り詰めた男。 つかみどころのない宇宙人首相の正体が、この1冊で浮き彫りになる!
著者について
1955年、福岡県に生まれる。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクションを経て、1984年よりフリーライター。政治経済とそれに絡む事件取材に定評がある。著書に『許永中「追跡15年」全データ』(小学館文庫)、『「欲望資本主義」に憑かれた男たち』(講談社)、『金融偽装』(講談社)、『トヨタショック』(共著・講談社)などがある。


          

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このページは、Makoto Hiroseが2010年2月23日 01:43に書いたブログ記事です。

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