著者は東京外大
を出てテレビ番組制作会社を経て作家の48歳。解説の村上春樹氏も書いているが独特のユーモアのあるルポルタージュ。沖縄米軍基地、諫早湾干拓地、若狭湾原発銀座などに入り住民の声を聞きまくるのだが、なんとも狸とムジナが本音と欲の混じった話を繰り広げる。この作品のユーモラスな味がどこから湧き出てくるのか判然としない所も魅力のひとつ。先鋭的なナショナリズムの対象になりがちな沖縄の基地問題もここまで住民の本音があかされると皆で困った、困ったなー、なのである。ま、結論をだしがちな新聞報道・解説の対極にある手法であり、作者の資質である。末尾の村上氏の解説は元の単行本からの再録だがこの本の魅力の秀逸な分析である。著者、元本の草思社、そして新潮の関係者に敬意。
出典:Amazon
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
沖縄米軍基地、諌早干拓、原発銀座、新興宗教等々。マスコミで報じられる問題の、実際のところはどうなのかを検証。戦後民主主義のひずみが浮き彫りにされていく。
内容(「BOOK」データベースより)
さまざまな問題が噴出して右往左往の日本社会。いたるところで「権力」は悪行の限りを尽くし、「弱者」たる国民はつねに善良な犠牲者である。国民の怒りを背負ったマスコミは、悪いヤツらを鋭く追及する。沖縄米軍基地、若狭湾原発銀座、諌早湾干拓地、新興宗教団体...。ところが、問題の現場に実際に行って確かめてみると、ことはそれほど単純ではなかった。わかりやすい悪者は容易には見つからず、あちらを立てればこちらが立たず、ややこしく絡み合った利害関係は、絡み合ったままのほうが安定していたりする。どちらが悪いかという話だけでは、どうにも収まりがつかないのである。日本列島はどこもかしこも問題だらけ。どこかおかしな「戦後民主主義」に呪縛され、奇妙にひずんでしまった社会の、なまの姿をつぶさに記録したのが本書である。
内容(「MARC」データベースより)
原発・沖縄・宗教・環境などの社会問題を、実際の現場を歩いてレポートする。マスコミが伝える単純化された図式ではなく、戦後民主主義の生み出した歪みを浮き彫りにした異色作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋 秀実
ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組製作会社勤務を経てフリーのジャーナリストになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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