昭和27年に占領が終わってから最悪の対米交渉は海兵隊のグアム移転に関するものだ。当時の小泉首相は、沖縄での海兵隊兵士の少女暴行事件の対応を県民与論から迫られ、海兵隊の一部グアム移転という結果になる対米交渉をした。米側も動機が動機だけに妥協はしたが業腹さは残り莫大な移転費用の要求を日本に承知させた。しかしそのおおくは将校用住宅の建設を名目にしたものだ。同盟軍の将校の素行にいちゃもんをつけるなら軍事同盟は成り立たないに近い。まして海兵隊は日本のかつての関東軍に似た(はるかに統帥に服するが)若干の気質を有する。もっと真面目に問題に取り組むべきだった。禍根は今に続いている。来日したゲーツ国防長官は、空港問題が決着しなければ、グアム移転に影響すると言明したが、これも彼本来の器量人らしからぬ発言だ。小泉の決断は愚か極まるものだったが、それでもあってはならない事態の再発を憂慮したのは事実である。ゲーツ長官ももし娘さんがいらっしゃるなら、すこしは日本人の気持ちに理解を示せないものか。在日米軍は他国にいるのだ。
対米交渉史上で最悪の事例
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