自民党政治60年で日本人は何を失ったか

自民党の約60年続いた(少しの例外期間はあるが)政治で日本人はなにを失なったのか。やはり勤勉さであろう。まず農業の減反政策で篤農、精農といった人たちが非常に減少し、見境のない休日増によってサラリーマンにもその気風が及んだ。おろかな人気取り政策のせいだ。アメリカ依存の傾向を矯正することなく、特に軍事上の依存の弊風は根強い。そして国家への誇りは地を払った。戦死者の慰霊の仕方にまで他国の干渉を許すなど言語道断である。同胞に対する侠気と助け合いの精神もうすれた。 前の政体は黒船襲来の恐怖によるエートスが支配した60年(1868-1945)だった。軍事優先でサムライ気分が庶民まで及び戦争という大量殺人も国家の利益の前に抑止される事が比較的少なかった。精神力が強調され、効率的な国家運営が軽視された。自民党政治では軍事はアメリカ依存で経済優先の政策がとられたがその末期には、交通体系の非効率、電気産業の衰退の始まりなど国家戦略の齟齬が目立ち始めた。自民党が政治家の予備軍のリクルートに熱意と工夫をこらさず、二世・三世を大臣に重用し、あとは数合わせ要員として芸能人その他を出馬させた。驕りと退廃のはじまりだ。つぎの60年をどう再構築していくか。民主党の第一次組閣の批判点を指摘しておきたい。鳩山・岡田両氏の歴史観の未熟さ、長妻氏登用のポピュリスト人事、赤松氏の革新をなりわいとするいい加減さ(官庁の代弁を今からするずるさ)、小沢氏の密行主義、いろいろ露呈しはじめたがやはり考えの違う人たちの野合集団という印象は拭えない。なにが契機となるか、たとえば地方参政権問題など、わからないが自民党のボス連を排除した自民の質の高い集団と民主党のナショナリストの結合が望ましい。その反対軸として岡田・菅・労働組合出身者の集団が対抗する構図がここ5,6年のベストではないのか。表題とはやや離れたが、勤勉・精神力の重視・合理性の重視・個の確立がこれからの60年を生きる小、中,高の子供たちの教育方針であるべきだ。そこから我々の失った誇りの復興が始まる。


          

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このページは、Makoto Hiroseが2009年10月15日 13:47に書いたブログ記事です。

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