『ある凡人の告白』塩川正十郎を読む

shiojii.jpg塩爺の自伝である。発刊元の藤原書店となにかのご縁での刊行である。たしか書店の社長は新評論から独立されたと記憶する。塩爺も88歳、ガンの大手術を2回ほどなされたようだが、お元気だ。温和な性格とおもいきやご自分は瞬間湯沸器と自覚しているとの事。提言編で高級公務員の定年延長を提唱。私も拙稿で提言していたので意を強くした。年金の基礎年金は月6万円くらいで中途半端の指摘もされている。これは解説すると、むかし商店主などが引退すると、息子が後を継ぎ、たまに店番と孫の世話をするなら小遣銭ていどの金額でいい、との発想からだ。ところが息子は会社員になる世の中になった訳だ。生活保護との比較でもこれではまずい。新知識として、慶応の送球部にいたとのことだが、これがハンドボールのこと。また学徒出陣即入営と誤解していたが1月ほどの猶予があったとのこと。ただ北海道の人からみたら広尾線など生活に重要だった線路を廃線にして関空を偏愛するとんでもない狸親爺ということになろう。勿論正直に廃線のことを書くのが素晴らしい点でもある。この本の白眉は、サミットでジスカールヂスタンに慫慂されて戦前の体験をかたり各国首脳から深い尊敬をあつめた福田赳夫の記述である。塩爺ファン必読の本。

『ある凡人の告白』著 塩川正十郎

 

内容紹介
政界のご意見番"塩爺"が、現在・過去・未来のすべてを語る!
小泉内閣の財務大臣を最後に、惜しまれつつ政界を離れた"塩爺"こと塩川正十郎。"凡人"をモットーに生きた半生を通して、ユーモアあふれる語り口で時代を証言し、未来を語る。『読売新聞』好評連載に大幅加筆。

内容(「BOOK」データベースより)
小泉内閣の財務大臣を最後に、惜しまれながら政界を離れた"塩爺"が一人の「凡人」として歩んできた半生を振り返り、政治の今を鋭く斬る。戦後政治の生き証人"塩爺"が語る!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩川 正十郎
1921年(大正10年)、大阪府東大阪市(旧布施市)に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。1943年に徴兵され、翌44年学徒出陣。46年に復員。 55年頃から青年会議所運動に参加し、欧州視察に出向く。64年布施市助役兼三市合併事務局長に就任。1967年の衆議院選で初当選、当選11回。72年総裁選の田中角栄、福田赳夫両氏による「角福戦争」を体験。73年米国の農産物(大豆)輸出規制抗義のために、通商産業政務次官として米・加に出張。76 年内閣官房副長官、80年運輸、86年文部、91年自治各大臣、89年内閣官房長官を務める。90年自由民主党税制調査会長、95年党総務会長などの党内要職も歴任。2001年4月~03年9月、小泉純一郎内閣の財務大臣を務めた後、政界を退く。現在、東洋大学総長、(財)関西棋院理事長、自由国民会議代表など多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



          

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このページは、Makoto Hiroseが2009年7月 2日 22:28に書いたブログ記事です。

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