『威風堂々の指導者たち』芳賀 綏を読む

芳賀 綏氏の『威風堂々の指導者たち―昭和人物史に学ぶ本』を読んだが、おもしろい。吉田茂,石橋湛山、西尾末広、芦田均,河上丈太郎の評伝なのだが、ほぼ同時代のひとの生き様が5人5様に描かれている。その中でも芦田均の記述が有益だ。戦後60余年続いた吉田路線に当初から「普通の国路線」を志向した芦田が国会で吉田に論戦を挑んだ「吉・芦論争」は国会討議の模範にたる緊迫した知的質疑応答だったという。必ずしも吉田の真意ではない、米国依存路線の破綻が露にsyowa.jpgのサムネール画像なってきた現在、芦田の再評価が急務だと思う。その意味でも必読の本だ。芦田、塩爺、後藤田正晴ともに大庄屋の家柄なのが興味深い。今日的には、芦田が苦しんだ検察の無謀なでっち上げ的起訴事件の事がある。小沢氏より遥かにクリーンだった芦田氏だから単純な比較は不可能だが、何かを感じさせる。検察審査会は検察の無起訴案件を審査するが、起訴案件を審査する機関が民主主義に必要な時期にきているのかもしれない。清流出版刊、本体1800円。

商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
近代政治家に学ぶ"真の指導者"とは...昭和史の人物ドラマを活写。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
芳賀 綏
昭和3(1928)年生まれ(北九州市出身)。昭和28年東京大学文学部卒業。東洋大・藤女子大・法政大助教授、東京工業大・静岡県立大教授(その間、旧西独ルール大客員教授・NHK部外解説委員)を経て、東京工業大学名誉教授。NHK「視点・論点」「ラジオ深夜便」などに出演、産経新聞「正論」欄メンバーのほか活字・電波メディアで評論活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

威風堂々の指導者たち―昭和人物史に学ぶ (単行本)


          

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このページは、Makoto Hiroseが2009年4月 6日 23:34に書いたブログ記事です。

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