また読んでしまった。これが実感である。伊奈久喜氏、日経新聞「風見鶏」欄。誠にしつこいかもしれないが言わざろうえない。今日、第2週の日曜日が彼の日らしい。『日米に残る歴史のトゲ』と題する小論だ。テーマは真珠湾と原爆投下の対比。原爆投下を日本の重臣も肯定したと書き、一方文末では真珠湾の式典への日本代表参列への米側の抵抗感を記述する。
この人はどこの人か、といつもひそかに思うのだが、それは言うべきでない。ただ単純に彼の言説は間違っている。戦争犯罪の罪質が両者異なっているのだ。一般民間人の大量虐殺と宣戦布告なき戦闘行為。いずれもとても賛成できかねるが、厳然とした違いがある。私は、あまり外国の過去の行為を非難し続けることにためらいがある。しかし都市住民にたいする核攻撃が現実的な脅威である今日、非難し続けることは義務といっていい。伊奈氏の言説が一般市民への核攻撃が例えばサダム・フセインの(非難すべき)隣国への侵攻と同一レベルの事だと直接言っているわけではなかろう。が、一流経済紙のコラムとしてふさわしいものか、読者だけでなく、日経首脳、論説の方々の精査が必要な時期はとっくにきていると確信する。
3月の不審な言説
3月の不審な言説
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