日本史のおおきなイシューではあるが、あきもせず論考される。米西戦争のメイン号についてもスペイン史学界はやっているのでしょうか。だいたい当時の米政府は有色国家をまともな相手とみていたか疑問である。
過去稿にもかいたが、エマーソンの「嵐のなかの外交官」では、当時の国務省の役人の人種偏見のひどさを反省している。日本挑発のひどさはハル・ノートよりソ連極東へのタンカー3隻による原油輸出のほうがすざましい。原油を禁輸してから、サハリンで油たっぷりのロシアにわざわざタンカー3隻をしたてて日本の鼻先である千島をかいくぐってこれみよがしに輸送するのだから、ルーズベルト政権の悪辣さは想像をこえる。この「名大統領」の映画は私の知る限りない。マイナーなのであるのでしょうか。ともかくシナリオが難しかろう。イレノア夫人の女秘書との濡れ場はどうするか、からして難問だ。ハワイの自軍の提督・将軍を陥れる策謀はどう表現するか。映画自体がNational Disaster になりかねない。戦後、アメリカでベストセラーになったモルゲンスターンの著した『Pearl Harbour』はある個人のかたの篤志で錦政社から出版されたがいま読んでも生々しく、戦後すぐの善良なアメリカ人がどれだけショックをうけたか想像をぜっする。とはいえ、ナチス・ドイツとの同盟の愚策は日本自身の選択である。報道と言論の自由があったならと痛感する。 著名なジャーナリストのガンサーは(死よ驕るなかれの著者)ルーズベルトの日本嫌いの原因をかいているが、なんとも間の悪いことだった。
コメントする