ある小説家が、自分の少年の時目撃したことを理由にして戦前の日本を非難している。たしかに自分で見たのだから印象は強い。が、それをもとに明治以降の日本史全体を語るのはおこがましい。
私は、1868年からの日本の近代史は人類史の奇跡と評価している。いけないこともたしかにあった。だからといってバランスを欠く見方は愚者の史書である。それは教科書で十分だ。H.G.ウェルズの世界史でも日本の進歩を別の惑星でおこったようなと特筆している。満州事変を例にとると、昭和天皇は石原莞爾の行動を是認していたわけじゃない。今般のイラク戦争の場合、元首がネオコンという石原グループと共同してなんの理想もなく、おおむね石油のために無辜の市民を殺しておこなったものだ。公平にみて、どちらもわるいが、日本のほうが、レッサー・イーブルじゃないか。オバマ氏が勝利演説で、専制政治が湾に爆弾を投下したのを106歳の黒人女性は見た、と語っている。専制政治、難しいところだが、その前に、途方もない残酷な専制国際政治があったのは事実だ。それは、仲間うちで争うこともある白人カルテルで日本も帳簿外で片足入れていた。そのカルテルの被害者の総代が集まったのが、昭和天皇の葬儀である。ジョージ欠地王(ジョン・ザ・ラックランドのもじり)でさへフセイン除去の「功績」がある。歴史は、いまどきの専門家に任せられません。F22ラプター対策をスルーしてまで(拙稿 田母神パート1)がんばった田母神さんも私人としてやりましょうよ。立場ちがいの私も及ばずながら。
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