海上保安庁出身で公害Gメンだった故田尻宗昭氏を記念した賞がなくなると読売が報じている。記事のスペースも大きく記者と整理部のセンスが光る。私はそんな人が美濃部都政時代にいたな、程度しか存じ上げなかった。
ところが、1年ほど前、古本で彼の本を偶然読み出しすっかり引き入れられた。海保時代の李承晩ラインでの体験、瀬戸内の公害捜査、なんともビビッドで考えさせられ、勇気をあたえる記述。これはただものではない、と思った。美濃部さんというと否定的に私なぞ思い勝ちだが、地方自治体のいわば、大統領的人事もたまには大当たりするものだと思ったりした。これまでこの賞を支えて来られた方々に深い敬意をささげたい。
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